表2の操作で、要素タイプを「四面体二次要素」にし、perforatedplate.gm3dを読み込ませます。次に、表4の操作で、境界条件の設定において、拘束(面)では、Xだけにチェックを入れてください。
こうすることで、図6左側の条件、すなわち横方向のみ拘束することになります。また、荷重(面)では、Xにチェックを入れて、応力すなわち、5000/100/5=10を入力してください。
以上の操作を行い、Visualtoolで、変数→「相当応力」を選択すると、図7に示す相当応力分布が得られます。
図の最大値欄を見ると、30.64とあり、理論値の30MPaとほぼ同じ値となっています(単位系をmm、Nとしているため、Pa単位に換算すると計算結果の106倍となります)。
前・後編に渡って、AdvOnWinの使い方を簡単な例題で説明しました。有限要素法に限らず、CAE技術は実際に使ってみることで理解が深まります。もちろん、簡単な構造解析では実務に使うことも可能です。AdvOnWinを学習や実務に役立てていただけると幸いです。
伊藤孝宏(いとう・たかひろ)
1960年生。小型モーターメーカーのエンジニア。博士(工学)。専門は流体工学、音・振動工学。現在は、LabVIEWを使って、音不良の計測・診断ソフト、特性自動検査装置などの開発を行っている。
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