中国市場向けファン・ポンプ用インバータをモデルチェンジFAニュース

富士電機は、中国市場向けファン・ポンプ用インバータ「FRENIC-VP」をモデルチェンジし、新たに空調設備の最適制御を可能にする演算機能「カスタマイズロジック」を標準搭載した。

» 2015年01月20日 07時00分 公開
[MONOist]

 富士電機は2014年12月25日、中国市場向けファン・ポンプ用インバータ「FRENIC-VP」をモデルチェンジしたと発表した。現地メーカーや欧州メーカーに対する競争力向上が狙いで、販売は2015年1月12日から。

 空調設備では従来、循環する冷却水の流量・圧力・温度に応じて、冷却塔ファン、冷却水ポンプなどの運転を制御することが求められてきた。今回同社では、FRENIC-VPに高度な演算機能「カスタマイズロジック」を新たに標準搭載することで、空調設備の最適制御を可能にした。冷却水ポンプ設備での10日間の実測データでは、従来製品と比べて約45%電力消費量を削減できたという。

 またオプションとして、「現在値」「設定値」「消費電力」などの情報を表示できる通信式のタッチパネルも用意した。インバータ本体から離れた場所でも、空調設備の運転状況を手元で確認し、制御できる。さらに、同社がグローバル展開する汎用インバータとは、主要部品を共通化するなど、コストダウンを可能にした。

 ラインアップは20機種で、適用モータ容量は3.7kW〜315kW、いずれも3相400Vとなる。同社では、中国向け戦略機種として、空調設備、ファン・ポンプメーカーなどに展開していくという。

photo FRENIC-VP

関連キーワード

インバータ | 富士電機 | FAニュース


FAメルマガ 登録募集中!

famerumaga

MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。

ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.