1700VのSiCハイブリッドモジュールを適用したことで、電力変換回路のスイッチング損失は従来機種と比べて28%低減した。さらに単機容量を従来機種の最大315kWから最大450kWに拡大した。
富士電機は2014年11月26日、大容量インバータ「FRENIC-VGシリーズ スタックタイプ(690V系列)」に、1700VのSiCハイブリッドモジュールを適用した新製品を追加すると発表した。
今回発売されたのは、SiC素子を使ったSBD(ショットキーバリアダイオード)と、シリコン素子を使ったIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)で構成するSiCハイブリッドモジュールを適用した大容量インバータ。SiCハイブリッドモジュールの適用により、電力変換回路のスイッチング損失は従来機種と比ベて28%低減した。
さらに従来製品と同一サイズを維持しながら、単機容量を従来機種の最大315kWから最大450kWに拡大した。これにより、インバータの設置台数が削減できる他、従来機種との置き換えも容易だとしている。
ラインアップは定格容量355kW、400kW、450kWの3種類で、いずれも定格電圧は3相690V。同社では、既存設備の更新が進む日本をはじめ、設備投資が拡大するアジアなど、グローバルに展開していくという。
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.