富士電機、SiCハイブリッドモジュール適用の大容量インバータを発売FAニュース

1700VのSiCハイブリッドモジュールを適用したことで、電力変換回路のスイッチング損失は従来機種と比べて28%低減した。さらに単機容量を従来機種の最大315kWから最大450kWに拡大した。

» 2014年12月10日 07時00分 公開
[MONOist]

 富士電機は2014年11月26日、大容量インバータ「FRENIC-VGシリーズ スタックタイプ(690V系列)」に、1700VのSiCハイブリッドモジュールを適用した新製品を追加すると発表した。

 今回発売されたのは、SiC素子を使ったSBD(ショットキーバリアダイオード)と、シリコン素子を使ったIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)で構成するSiCハイブリッドモジュールを適用した大容量インバータ。SiCハイブリッドモジュールの適用により、電力変換回路のスイッチング損失は従来機種と比ベて28%低減した。

 さらに従来製品と同一サイズを維持しながら、単機容量を従来機種の最大315kWから最大450kWに拡大した。これにより、インバータの設置台数が削減できる他、従来機種との置き換えも容易だとしている。

 ラインアップは定格容量355kW、400kW、450kWの3種類で、いずれも定格電圧は3相690V。同社では、既存設備の更新が進む日本をはじめ、設備投資が拡大するアジアなど、グローバルに展開していくという。

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