富士電機、設備のライフサイクルを支援する統合クラウドサービスを開発製造ITニュース

同社のEMSサービスを用いた「エネルギー管理/省エネ制御支援」に、新たに設備の「稼働監視」「保全支援」機能(サービス)を追加し、統合クラウド基盤で一体化した。

» 2014年11月14日 07時00分 公開
[MONOist]

 富士電機は2014年10月28日、設備のライフサイクルマネジメントを統合的に支援する「統合クラウドサービス」を開発したと発表した。

 今回開発された統合クラウドサービスは、同社の強みであるセンシング技術・省エネ分析技術・需要予測技術・品質傾向解析技術・設備劣化診断技術などをベースにしたもの。すでに提供を開始しているエネルギー・マネジメント・システム(EMS)を用いた「エネルギー管理/省エネ制御支援」に、新たに設備の「稼働監視」「保全支援」機能(サービス)を追加し、統合クラウド基盤で一体化した。

 稼働監視機能では、設備の稼働を監視し、データを解析して不具合発生を未然に防止する他、劣化や異常兆候を診断して効率的かつ安定的な設備稼働を支援できる。保全機能では、不具合の発生原因と対応内容を体系的に記録、蓄積して保全ノウハウを継承および補完することで、保全の迅速化・標準化を支援し、生産性の維持向上ができる。

 さらに、稼働状況をクラウド環境でモニタリングし、各種情報を総合的に管理して保全、点検、補修、更新などの適切な対応をすることで、設備導入から運用・更新までのトータルライフサイクルのスマート化に貢献できる。

 対象分野は、工場、ビル、データセンター、マンション、店舗、物流センターなどで、各分野に適合したサービスメニューを提供する。2015年度から順次国内で提供開始し、その後海外まで適用する予定。同社では、サービスを通じた新規導入/運用・保守サポート/改善・改良・更新などの設備ライフサイクル支援事業として、2018年度をめどに500億円の売り上げを目指すという。

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