シーメンス補聴器、オーダーメード補聴器の成形に3Dプリンタを導入:医療機器ニュース
シーメンス・ヒヤリング・インスツルメンツ(シーメンス補聴器)は、オーダーメード補聴器の製造に3Dプリンタを導入する。カスタマイズの精度が上がるだけでなく、補聴器の製造時間を約25%短縮できるという。
シーメンス・ヒヤリング・インスツルメンツ(シーメンス補聴器)は2014年6月5日、ユーザー1人ひとりに、よりカスタマイズされたオーダーメード補聴器を提供するために、3Dプリンタ「Rapid Shape」を導入したと発表した。補聴器のシェル(外側の部分、ケース)を3Dプリンタで製造する。ユーザーの耳の形に、よりフィットするシェルを製造できるだけでなく、補聴器の製造時間を約25%短縮できるという。
オーダーメード補聴器のシェルは、ユーザーの耳型をスキャンし、PC上で設計した3Dデータを断面形状(レイヤー)で積層していくことで成形する。このレイヤーの厚みは従来は100μmだったが、最小25μmとなるので、カスタマイズの精度がより高まる。
Rapid Shapeで成形されたシェルは、神奈川県相模原市にあるシーメンスの工房で、部品の組み込みと最終的な仕上げを行う。ユーザー1人ひとりの聞こえ方やニーズに合わせてシェルを削り、内部の精密部品の位置を調整していくという。
左はオーダーメード補聴器。右は、3Dプリンタ「Rapid Shape」(クリックで拡大) 出典:シーメンス・ヒヤリング・インスツルメンツ
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