Audi(アウディ)は、「2014 International CES」において、2014年以降に発売する新型車の車載情報機器に、NVIDIAの「Tegra 3」や「Tegra 4」を採用すると発表した。2014年中に発売する新型「TTクーペ」には、Tegra 3を用いた12.3インチサイズのディスプレイメーターが搭載されるという。
Audi(アウディ)は、消費者向けエレクトロニクスの総合展示会「2014 International CES」(2014年1月7〜10日、米国ネバダ州ラスベガス)において、2014年以降に発売する新型車の車載情報機器に、NVIDIAの「Tegra 3」や「Tegra 4」を採用すると発表した。
発表で示した車載情報機器は3つある。1つ目は、2012年3月に発表した「A3」から採用を始めた車載情報機器プラットフォーム「MIB」(関連記事:アウディがIT見本市で新型「A3」を初公開した理由)を発展させた次世代プラットフォームである。MIBでは「Tegra 2」を用いていたが、次世代プラットフォームでは「Tegra 3」に置き換えてパフォーマンスを倍増させる。
2つ目は、リアシートエンターテインメントシステム用のタブレット端末「Smart Display」だ。ディスプレイのサイズは10.2インチで、「Tegra 4」を搭載。車両内で映像やオーディオを楽しむためのカーエンターテインメントシステムとシームレスに統合されている。また、最新バージョンのAndroidを採用しているので、Google Playのアプリなどを使って電子書籍や音楽、ゲーム、映画などを楽しむこともできる。
車両との接続にはドッキングステーションを用いる。動作温度範囲が−40〜80℃で、走行で生じる衝撃や振動にも耐えるなど、幅広い運用条件に耐えられる堅牢設計にもなっている。
なお、アウディは、GoogleやGM、ホンダ、現代自動車、NVIDIAとともに、自動車へのAndroidプラットフォーム搭載の促進を目指す団体「オープン・オートモーティブ・アライアンス(OAA)」を結成している(関連記事:「iOS in the Car」に対応予定のホンダ、車載Androidを促進する新団体にも参加)。
3つ目になるのが、2014年中の発売を予定している新型「TTクーペ」に搭載する予定のディスプレイメーターである。12.3インチの高画質ディスプレイとTegra 3により、針が滑らかに動く上質なデジタルメーターや美しい3Dマップを使って、多くの情報をドライバーにエレガントに伝えられるという。また、ドライバーの好みに合わせたカスタマイズも行える。
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