BMWの電気自動車(EV)「BMW i3」の国内販売モデルは、急速充電機能について、ドイツ仕様のCombined Charging System(コンボ)方式に替えてCHAdeMO方式を採用している。
BMWの日本法人ビ・エム・ダブリューは2013年11月13日、東京都内で記者会見を開き、電気自動車(EV)「BMW i3」とプラグインハイブリッドタイプのスポーツカー「BMW i8」の国内販売モデルについて予約受付を始めると発表した。納車時期は、BMW i3が2014年4月5日から、BMW i8が2014年夏以降になる見通し。
両車とも納車時期が2014年4月以降となるため、消費税を8%として税込みの希望小売価格を発表している。BMW i3については、リチウムイオン電池パックが満充電状態から130〜160km走行できるベースモデルが499万円、走行距離を約300kmまで伸ばせる排気量647ccのレンジエクステンダー用エンジンを搭載するモデルは546万円。BMW i8は1917万円となっている。
なお、EVやプラグインハイブリッド車を購入する際に政府から得られる「クリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金(CEV補助金)」については、納車時期までに購入者が申請できるように準備を進めているという。
BMW i3は2013年7月末に、ニューヨークやロンドンなどで開いた世界初公開イベントで詳細が発表されている(関連記事:BMWの電気自動車「i3」は軽量化を突き詰めたクルマだった!)。
ドイツ本国仕様のBMW i3は、急速充電方式として欧米で推進されている「Combined Charging System(コンボ)」を採用。30分で電池パックの容量の80%まで充電できるとしていた。日本仕様のBMW i3の急速充電機能は、コンボに替えてCHAdeMO方式を用いている。30分で電池パックの容量の80%まで充電できる点は同じだ。
急速充電コネクタは、車両の右後側方に設置されている。一方、家庭用などの交流電源を用いる普通充電コネクタは、通常の内燃機関車のエンジンルームに当たる、ボンネット下にある車両前部の荷室内に設置されていた。BMW i3の走行モーターとインバータは、車両後部に組み込まれており、車両前部のスペースに余裕があるからだ。
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