パナソニック エコソリューションズは、病院/介護施設向けリハビリナビゲーションシステム「デジタルミラーVer.2」の受注を2013年9月10日より開始する。新たに「重心訓練」メニューを中心とした機能が追加されたという。
パナソニック エコソリューションズは2013年9月9日、病院/介護施設向けリハビリナビゲーションシステム「デジタルミラーVer.2(デジタルミラーセット<PN-S3019030>)」の受注を同年9月10日より開始すると発表した。
デジタルミラーは、ミラー(鏡)と映像を組み合わせたリハビリ専用装置で、トレーニング、計測、データの記録が1台で行える。利用者(患者)は、ミラーに映るお手本映像と自分の動きをリアルタイムに比較しながら正確にトレーニングできるため、質の高いリハビリを実施できる。
今回発表されたデジタルミラーVer.2では、2012年7月に発売した前世代モデル(デジタルミラーVer.1)に、重心訓練を中心とするトレーニング・測定メニューなどの専門的なコンテンツを追加。患者ごとの状態に応じた個別プログラム作成をより充実させた。
患者は、「ストレッチ」「筋力」「上肢可動域」「バランス」の4つのトレーニングメニューから選択可能な他、状態に応じて「立位」か「座位」かを選ぶことができる。デジタルミラーVer.2では、バランスメニューの中に、重心移動のターゲットを任意設定できる「重心訓練」メニューを新たに追加している。
さらに、実際のリハビリ現場で用いられる「開眼片足立ち」「ファンクショナルリーチ」「Timed Up&Go」「重心軌跡長」「可動域測定」「傾き測定(水平・垂直)」の6つの測定メニューに加え、デジタルミラーVer.2では、より詳細なバランス訓練の効果を測定できる「重心軌跡長」機能や、画像にポイントを指示するだけで2方向から角度の測定、姿勢のチェックが行える「角度測定」機能が追加された。
前世代のデジタルミラーは、本体内蔵カメラとオプションカメラを活用することで、正面と側面など2方向からの静止画を記録として保存できたが、デジタルミラーVer.2では、さらに動画撮影・再生が可能となり、より詳細なリハビリ効果の確認・分析が行えるようになった。
デジタルミラーVer.2は「本体」「立位バランス計」「座位バランス計」の3つで構成される。販売価格は295万500円(税込)。2013年度の販売目標は50台を掲げる。なお、前世代で別売りだったオプションカメラは「今回の動画・再生撮影機能の追加、および顧客要望により同梱品となった」(同社)という。
品名 | デジタルミラー(PN-S3019030) | ||
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種類 | 本体 | 立位バランス計 | 座位バランス計 |
幅×奥行×高さ(cm) | 70×60×185 | 53.6×43.6×3 | 40×37×3 |
質量(kg) | 約100kg | 約6.6kg | 約4.6kg |
電源 | AC100V 50Hz/60Hz |
− | − |
消費電力 | 約265W(最大)/待機電力 3W | − | − |
同梱品 | リモコン(受信機付き)、取っ手付き赤玉・取っ手付き緑玉、ストッパー(2個)、転倒防止用ワイヤーロープ(留め具2個付き)2セット、カメラ三脚固定用ジョイント、アース線付き変換プラグ、有線マウス、オプションカメラ | ||
使用者最大体重 | − | 100kg(積載量も含む) | 100kg(積載量も含む) |
表1 「デジタルミラーVer.2」仕様一覧 |
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