Volkswagen(フォルクスワーゲン)は、2人乗りのプラグインハイブリッド車「XL1」を発表した。欧州複合モードで燃費を計測した場合、0.9l(リットル)の燃料消費で100kmを走行できる。
Volkswagen(フォルクスワーゲン)は2013年2月21日(欧州時間)、2人乗りのプラグインハイブリッド車(PHEV)「XL1」を発表した。欧州複合モードで燃費を計測した場合に、0.9l(リットル)の燃料消費で100kmを走行できるという。エンジンを使わずにモーターだけで走行する電気自動車(EV)モードの走行距離も50kmを確保した。
XL1は、同社が2002年から開発してきた、「燃料1lで100kmの走行が可能な車両」の第3弾に当たる。外形寸法は、全長3888×全幅1665×全高1153mmで、車両重量は795kgと軽量だ。スポーツカーの設計手法を基にデザインされており、空力特性を示すCd値は0.189と小さい。
パワートレインは、最高出力35kWの2気筒ディーゼルエンジン、最高出力20Wの走行用モーター、7段変速可能なデュアルクラッチで構成。最高時速は160km、時速0〜100kmまでの加速時間は12.7秒となっている。
欧州複合モードで計測したCO2排出量は21g/kmと極めて少ない。0.9lの燃料消費で100km走行できるので、燃費は111.1km/lとなる。EVモードでも、1km走行するのに0.1kWh以下の電力容量しか消費しない。軽量で空力特性が高く、全高の低い低重心構造であることから、時速100kmで定速走行する際に必要なパワートレインの出力も6.2kWしか必要としない。
同社が2002年と2009年に開発した、燃料1lで100kmの走行が可能な車両は、前部座席と後部座席に1人ずつ乗車するタンデム乗車型の2人乗り車両だった。これらに対してXL1は、運転手と同乗者が左右に並んで乗車する一般的な2人乗り車両となっており、より量産車に近いものに仕上がっている。
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