組み立て工程の中で、極性のある部品に関しては、その都度注意が促されていますが――。やはり、事前にチェックしておいた方が安心ですよね。
組み立てキットPi:Co Classicで使用する部品の中で、極性のあるものは表1の通りです。
抵抗やセラミックコンデンサには、極性はありません。その代わり(?)、それぞれ“値”があります。値の違う部品を基板に取り付けてしまうと回路が正しく動作しません。最悪の場合、壊れてしまうこともありますので注意しましょう。
抵抗値は、表2のようにカラーコードで示されています。この読み方を覚えるのも大切ですが、手っ取り早くて確実なのは、テスターで値を調べることです(画像2)。
セラミックコンデンサの値は、最初の2桁をそのまま読み、3桁目を10の何乗として計算します。算出された値は、単位が“pF(ピコファラッド)”になります。通常使われる“μF(マイクロファラッド)”に変換するには、値を100万で割ります(画像3)。
Pi:Co Classicの部品は、工程ごとに小袋に分かれています。ただし、中には1つの袋に2種類の抵抗やコンデンサが入っていることもありますので注意してください。電子工作では、ミスした箇所をキーボードの[Delete]キーで消すように、カンタンには修正できません。たとえ1種類の抵抗しかなくても、念のために調べる慎重さが非常に大切です。
コンデンサやLEDは、取り付け位置によって、リードを曲げ加工(フォーミングと呼びます)する必要があります。ラジオペンチを使い、穴の位置に合わせて足を曲げます(画像4、5)。
――いよいよ、はんだ付けに取り掛かります! が……。
えみちゃん、はんだ付けは初めて?
中学生のときに、技術の授業でちょっとやった程度です……。
正直、あまり覚えてません。
うーん。じゃあ、少し練習してからの方がいいな!
ですよねぇ。キットで失敗したら、ヒサンですもん……。
そうだね。
まぁ、そう思ってユニバーサル基板を買っておいたんだ。
これで練習するといいよ!
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