センサー情報を自動でTwitterにつぶやくアプリ、ZMP自動車のクラウド連携を想定

ゼットエムピーは、自動車に搭載したセンサーからの情報をクラウドに提供するシステムとして、取得したセンサー情報をTwitterに自動投稿(ツイート)するアプリケーションを開発した。

» 2011年06月13日 18時05分 公開
[八木沢篤,@IT MONOist]

 ゼットエムピーは2011年6月13日、自動車に搭載したセンサーからの情報をクラウドに提供するシステムとして、取得したセンサー情報をTwitterに自動投稿(ツイート)するアプリケーションを開発した。

 同アプリケーションは、同社の9軸(3軸加速度、3軸ジャイロ、3軸地磁気)ワイヤレスモーションセンサー「e-nuvo IMU-Z」と、一体型(GPS・気圧・温度・湿度)ポジションセンサー「e-nuvo Position-Z」により取得した各種データを自動でTwitterにツイートするというもの。

ツイートの例 ツイートの例

 現在、アクセルペダルの踏み具合(10段階表示)、ブレーキペダルのON/OFF、ハンドルの切り方(急ハンドルなど)、ブレーキの踏み加減により発生する車両の揺れ(前後/左右/上下)を3軸の加速度、3軸の角速度で表示する他、現在位置および気圧、温度、湿度を同時に記録し、表示する機能を備える。また、記録するデータ量を減らすために、“ある一定の加速度/角速度を超えたときに記録する”“ブレーキを踏んだときに記録する”など、任意の記録方法の設定が可能となっている。ちなみに、同アプリケーションの開発に使用されている車両も同社が手掛ける次世代モビリティ・EV開発用プラットフォーム「RoboCar MEV」だ。

「RoboCar MEV」(上)、「e-nuvo IMU-Z」(下段左)、「e-nuvo Position-Z」(下段右) 「RoboCar MEV」(上)、「e-nuvo IMU-Z」(下段左)、「e-nuvo Position-Z」(下段右)

 主に、自動車および関連メーカーでの利用の他、通信、ITサービス、電力などスマートグリッド関連の企業などでの利用も考えられると同社。例えば、ドライバーの安全運転・エコ走行のアドバイス、自動車版天気予報、舗装状況やアイスバーンなどのスリップ注意など、これまでにない安心・安全・環境に優しい新しいアプリケーションの創出に貢献できるとのこと。今後、バッテリー残量や坂道を降りるときなどに発生する回生エネルギーの様子も記録する予定だとしている。

 なお、現在、@RoboCar_MEVというTwitterアカウントが公開されているので、興味のある方はご覧いただきたい。また、今後開発者向けにAPIを公開する他、新しい実験・取り組みなども順次公開していくという。

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