ゼットエムピーは、2足歩行ロボット「e-nuvo WALK ver.3」の開発環境を強化した「e-nuvo WALK ver.3&SDK 2011」をリリース。同日より受注を開始する。
ゼットエムピーは2011年5月24日、2足歩行ロボット「e-nuvo WALK ver.3」の開発環境を強化した「e-nuvo WALK ver.3&SDK 2011」をリリースした。
2007年より販売を開始しているe-nuvo WALK ver.3は、12自由度(各脚6関節)を持つ2足歩行ロボット。ミドルウェアにマイクロソフトのロボティクス制御技術向け開発・実行環境「Microsoft Robotics Developer Studio(以下、RDS)」を採用し、力学シミュレータ上でバーチャルロボットの動作確認が可能で、アルゴリズムの有効性を実ロボット(ハードウェア)なしで検証できるのが特長だ。
ロボット本体は、実習・実験での利用を想定し、高剛性金属フレームにて構成され、足首と股関節は人間の関節構成と近く逆運動学計算も容易な直交軸を採用している。現在、教育機関における実習教育や人工知能、自律移動ロボット、ヒューマンインタフェースなどの研究・開発で活用されているという。
今回リリースされたe-nuvo WALK ver.3&SDK 2011では、新たにシミュレーションの様子を可視化する「Dashboard」と、自由な歩行を実現する「Motion Launcher」が追加されるとともに、RDSの最新版(2008 R3)に対応した。これら開発環境の強化により、シミュレータ上のバーチャルロボットと実ロボットとの挙動比較がこれまで以上に行いやすくなり、実習やアルゴリズム検証などが進めやすくなるという。販売価格は、60万6000円(税別)。同日より受注を開始する。
以下、e-nuvo WALK ver.3&SDK 2011の仕様を示す(表1)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.