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磁電式回転検出器の新シリーズを発表、検出距離を最大3mmまで拡大:FAニュース
小野測器は、磁電式回転検出器の新製品として「MP-9800」シリーズを発表した。従来品との互換性は維持しつつ、歯車からの検出距離を最大3mmまで拡大し、取り付け時の利便性が向上している。
小野測器は2024年4月18日、磁電式回転検出器の新製品として「MP-9800」シリーズを発売した。取り付け時の利便性を高めるため、歯車からの検出距離が最大3mmまで拡大した。
同社が1975年に発売した磁電式回転検出器「MP-981」は、これまで産業機械や発電プラント、生産設備など、さまざまな分野で利用されてきた。
新シリーズのMP-9800は、磁気抵抗素子と磁性体歯車による検出方式を採用。検出距離は、歯車モジュール0.5が0.5mm、同1が0.5〜1.5mm、同2が0.5〜2.5mm、同3が0.5〜3.0 mmとなる。耐環境性能はIP67で、多様化するニーズに対応する。入力電源の電圧範囲は12〜24V。CEマーキング品で、EMC指令、RoHS指令に適合する。
測定範囲が0〜20kHzのベーシックタイプ「MP-9810」と、0〜100kHzの高速タイプ「MP-9830」を用意する。基本性能や寸法、取り付け形状は従来品を踏襲し、互換性を維持した。
12V、25℃での消費電流は40mA以下、使用温度範囲は−10〜+70℃。生産設備や工作機械、発電機、コンプレッサー、自動車試験装置などをターゲット市場とする。
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