小野測器は、小型高剛性トルク検出器の「RH」シリーズとして、「RH-1105」「RH-1205」を発表した。剛性を高めたことで応答性に優れ、トルク変動を正確に捉える。また、装置の共振周波数を高め、高精度なトルク計測に対応する。
小野測器は2021年2月18日、小型高剛性トルク検出器「RH」シリーズの受注を開始した。剛性を高めており、より高速回転に対応する。定格トルク10N・mの「RH-1105」と、20N・mの「RH-1205」を提供する。
ねじれ剛性は、RH-1105は3.6kN・m/rad、RH-1205は6.9kN・m/radと、同社従来品比で約4.5倍になっている。応答性に優れるため、トルク変動を正確に捉えた計測が可能だ。また、この高いねじれ剛性により、装置の共振周波数を高められることから、トルクを高精度に計測できる。
低速回転から高速回転まで安定した計測が可能で、高速回転においては同社比で約2.5倍となる2万回転/分まで計測でき、モーター製品の高速回転要求に対応する。
出力は、トルク検出器単体での信号出力が可能なカウンターレスで、これまでのように演算表示器と組み合わせて使用する必要がなく、装置への組み込みに適している。コスト低減にもつながる。
さらに、検出器の高さを低く、軸長を短く、センターハイトを同一とすることで、小型軽量化を図った。従来の「SS」シリーズと比較して、質量や体積が約3分の1になっている。
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