CTC、AIを活用した動画解析で品質向上と業務改善を支援する新ソリューションを提供製造ITニュース

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、AIを活用した動画解析により、現場作業のプロセスマイニングを実施可能なソリューション「ProcessLens」の提供を開始すると発表した。

» 2026年08月24日 06時15分 公開
[MONOist]

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2026年8月21日、AI(人工知能)を活用した動画解析により、現場作業のプロセスマイニングを実施可能なソリューション「ProcessLens」の提供を開始すると発表した。同社は同ソリューションを製造業や物流業などの現場作業を伴う業界を中心に展開し、今後3年間で50件の受注を目指す。

 ProcessLensは、ウェアラブルカメラや固定カメラで撮影した映像をAIで分析し、現場作業のプロセスマイニングを可能にするソリューションだ。AIは取り込んだ映像から作業者の行動や作業内容、工程を自動で読み取り、可視化する。顧客はこの情報を活用して業務改善や作業効率化を進めることが可能だ。

「ProcessLens」のサービスイメージ 「ProcessLens」のサービスイメージ[クリックして拡大] 出所:CTC

 同ソリューションを活用することにより、作業開始/終了、機器操作、確認作業、移動、待機といった行動をデータ化し、担当者間の技能差、ボトルネックとなる工程、品質や作業時間に影響を与える要因の把握が行える。例えば、製造現場では、熟練作業者と非熟練作業者の作業手順や確認回数の差異を可視化することで、品質や作業時間に影響のある工程や行動を特定可能だ。また、物流や保守業務の現場では、待機/移動時間の発生箇所を分析することで、業務全体の最適化を支援する。

 従来の業務改善は、システムの操作ログを取得可能なオフィスワークを中心に適用されることが多く、現場の業務改善は担当者へのヒアリングや目視確認といった定性的情報に依存していた。そのため、熟練者と非熟練者の違いや待機時間/手戻りの発生箇所などは、作業者の経験や勘に依存した分析になりやすい傾向にあった。さらに、労働力不足が深刻化する中、技術承継や属人化の解消、品質のばらつきの低減が大きな課題となっている。

 このような背景を踏まえて、CTCはこれまでプロセスマイニングやタスクマイニングを用いた業務プロセス改善サービス「MiningLab」による顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)サポートに取り組んできた知見を生かし、プロセスマイニングの利用範囲をオフィス業務から現場業務へと拡大した。同社は今後も業務変革支援サービス群である「Data&AI Offering Suite」をはじめ、業界別サービスの拡充を視野に入れつつ、映像解析の精度向上と高度化に取り組む方針だ。

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