パナソニック オペレーショナルエクセレンスが開設した「国内物流オペレーションズセンター関西第一拠点」は、床面積11万平方メートルに及ぶグループ世界最大の物流拠点だ。前編では、保管効率27%向上などを実現した自動倉庫や移動棚など、現場を支える最新設備と運用の実態に迫る。
物流業界において人手不足や輸送効率の低下といった課題が顕在化する中、パナソニックグループは自社の競争力強化と社会課題の解決に向けて、国内物流網の再構築を進めている。その中核的な取り組みとして、パナソニック ホールディングスの100%出資子会社でグループのオペレーション機能を担うパナソニック オペレーショナルエクセレンスは、京都府京田辺市に新たな物流拠点「国内物流オペレーションズセンター関西第一拠点」を開設した。
新拠点は、これまで関西地域に点在していた老朽化倉庫を含む9つの物流拠点を1カ所に統合したものだ。国内初となるグループ共用倉庫として関西エリアの中核物流拠点の役割を果たすとともに、年間10億円以上の合理化効果を見込んでいる。同社は拠点の本格稼働に合わせ、2026年9月16日にメディア向けの説明/見学会を開催した。
前編となる本稿では、フロアごとのレイアウトや導入された自動化設備など、拠点内部の構造やオペレーションの実態を中心に紹介する。続く後編では、物流拠点を集約した背景や、今後のシステム基盤構築に向けた戦略について、インタビューも交えて詳説する。
国内物流オペレーションズセンター関西第一拠点は、物流不動産デベロッパーのCREが建設した「ロジスクエア京田辺」内に入居している。倉庫面積は11万1688m2で、パナソニックグループが有する物流拠点の中では、世界最大の床面積規模となる。1日当たりの入出庫数は約43万個で、毎日300台弱のトラックが稼働して輸配送を担っている。庫内のオペレーションはのべ約400人体制で運営している。
同拠点は全4フロアで構成され、1万3000品番以上の商品を取り扱っている。1〜2階は照明や管球、ドアホンなどの保管エリアとして約120万才(才は荷物の容積を表す単位で、1万才は約278.2m3)の商材を収容し、1階にはマテハン機器を導入して入荷/出荷の仕分け作業も担う。3階は空間を有効活用した移動保管棚エリア、4階は家庭用エアコンやヒートポンプ式給湯機など約100万才の大型製品を収容する保管エリアとなっている。
ここからは、各階の役割や導入設備について詳しく見ていく。
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