三菱自の2026年上期の世界生産は、前年同期比5.2%増の46万1142台と3年ぶりに前年実績を上回った。8社の順位でもスバルを上回り、7位となった。このうち国内生産は、同4.9%増の25万1391台と2年ぶりのプラス。国内向け「アウトランダーPHEV」は低迷したが、大幅改良した「デリカD:5」や新型を投入した軽自動車「デリカミニ」、日産にOEM(相手先ブランドによる生産)供給する「ルークス」がけん引した。輸出も「RVR」が伸長し、同4.6%増の11万6598台と3年ぶりのプラスとなった。
海外生産は、前年同期比5.5%増の20万9751台と5年ぶりにプラスへと転じた。三菱自が得意とする東南アジアでは市場低迷が続いているが、インドネシアで生産を開始した新興国戦略車の新型SUV「デスティネーター」が好調だった。ただ、中東情勢の緊迫化で、東南アジアから中東向けの輸出に影響が出ている。
足元でも傾向は大きく変わらない。6月単月の世界生産は、前年同月比3.0%増の7万3111台と2カ月ぶりに前年実績を上回った。このうち国内生産は、同4.0%増の3万8028台と3カ月ぶりに増加。デリカD:5や新型を投入したデリカミニ、ルークスなどが貢献した。一方、輸出は同16.1%減の1万5978台と3カ月連続のマイナス。北米向けも同7.0%減と伸び悩んだ。海外生産は、同1.9%増の3万5083台と2カ月ぶりに増加。デスティネーターがけん引した。中東向け輸出も6月から再開しており、今後の回復を見込んでいる。また、三菱自も熊本地震の影響を受けている。仕入れ先であるアイシン九州の被災により、軽自動車を生産する水島製作所(岡山県倉敷市)の一部ラインで稼働を停止した。アイシン九州の復旧に伴い8月5日から再開している。
EVの生産対応で減産を余儀なくされたのがスバルだ。2026年上期の世界生産は、前年同期比6.8%減の43万5818台と6年ぶりに前年実績を下回った。その結果、8社の順位では三菱自に届かず最下位となった。要因は群馬製作所矢島工場(群馬県太田市)で実施したEV混流生産に向けたラインの改修工事で、現在のところEVのみの生産としている。その結果、国内生産は同17.0%減の24万3324台と大きく減少し、2年ぶりのマイナス。これに伴い輸出も同12.5%減の21万3896台と2年ぶりに減少した。唯一の海外拠点である米国生産は、同10.2%増の19万2494台と2年ぶりのプラスだった。前年にサプライヤーの設備トラブルによる部品の納入遅れで減産していた反動増が発生した。
6月単月の世界生産も、前年同月比12.3%減の7万4432台と3カ月連続の前年割れとなった。海外生産は同0.3%減の3万856台と微減で、2カ月連続のマイナスだった。ただ、国内生産は、改修した矢島工場の1ラインがEVのみ生産しているため、同19.2%減の4万3576台と5カ月連続で減少した。その結果、輸出も同21.5%減の3万7905台と落ち込み、2カ月連続のマイナスだった。
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