2026年4月の日系自動車メーカー8社の世界生産台数は、トヨタ自動車、スズキ、ダイハツ工業、マツダ、三菱自動車の5社が増加し、2カ月連続の前年超えとなった。今のところ中東情勢の緊迫化に伴う影響も、中東市場向けの輸出程度で、原材料の調達難などによる大きな影響は表れていないようだ。
日系自動車メーカーの2026年4月の世界生産合計は、トヨタ自動車、スズキ、ダイハツ工業、マツダ、三菱自動車の5社が増加し、2カ月連続の前年超えとなった。インドが好調なスズキや、国内外が好調なダイハツが2桁%増を記録した。一方で落ち込みが目立ったのが、販売が低迷するホンダの中国や、「トランプ関税」対策で減産しているマツダのメキシコ、ライン改修で生産に制約が発生しているSUBARU(スバル)の国内生産だ。今のところ中東情勢の緊迫化に伴う影響も、中東市場向けの輸出程度で、原材料の調達難などによる大きな影響は表れていないようだ。
4月の8社合計の世界生産は、前年同月比3.2%増の199万8789台と増加した。このうち国内生産は、同2.4%増の65万1159台と3カ月連続のプラス。ホンダ、日産自動車、ダイハツ、マツダの4社が増加で、ホンダ、ダイハツ、マツダが2桁%増を記録するなど、8社でも明暗が分かれた格好だ。
海外生産も、前年同月比3.6%増の134万7630台と2カ月連続のプラス。前年割れはホンダ、日産、マツダの3社だった。ただ、北米は同0.6%減の49万4471台と2カ月ぶりのマイナス。中国も同7.9%減の19万8542台と2カ月ぶりに前年割れとなるなど、主要市場がそろって伸び悩んだ。
| 国内 | 海外 | (うち北米) | (うち中国) | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|
| トヨタ | 264,393 | 567,578 | 198,098 | 118,451 | 831,971 |
| ▲ 1.7 | 3.8 | ▲ 3.3 | 4.0 | 2.0 | |
| スズキ | 75,692 | 228,348 | - | - | 304,040 |
| ▲ 1.6 | 16.5 | - | - | 11.4 | |
| ホンダ | 58,762 | 218,133 | 153,614 | 28,842 | 276,895 |
| 22.9 | ▲ 5.7 | 5.9 | ▲ 38.9 | ▲ 0.8 | |
| 日産 | 46,436 | 166,027 | 86,342 | 41,373 | 212,463 |
| 5.4 | ▲ 6.6 | ▲ 3.5 | ▲ 10.0 | ▲ 4.2 | |
| ダイハツ | 66,539 | 70,549 | - | - | 137,088 |
| 22.0 | 34.6 | - | - | 28.2 | |
| マツダ | 63,223 | 35,045 | 23,795 | 9,876 | 98,268 |
| 14.6 | ▲ 11.5 | ▲ 16.5 | 16.9 | 3.7 | |
| スバル | 40,261 | 32,622 | 32,622 | - | 72,883 |
| ▲ 20.6 | 9.8 | 9.8 | - | ▲ 9.4 | |
| 三菱自 | 35,853 | 29,328 | - | - | 65,181 |
| ▲ 4.4 | 9.3 | - | - | 1.3 | |
| 合計 | 651,159 | 1,347,630 | 494,471 | 198,542 | 1,998,789 |
| 2.4 | 3.6 | ▲ 0.6 | ▲ 7.9 | 3.2 | |
| ※上段は台数、下段は前年比増減率。単位:台、% ※北米は、米国、カナダ、メキシコの合計 | |||||
メーカー別に見ると、トヨタの4月の世界生産は、前年同月比2.0%増の83万1971台と2カ月連続で増加し、4月として過去最高を更新した。けん引役は海外生産で、同3.8%増の56万7578台と2カ月連続のプラスで、過去最高だった。地域別に見ると、アジアが好調で、中国は前年より稼働日が増えたことで同4.0%増の11万8451台と2カ月連続で増加。タイは新型車の「ランドクルーザーFJ」の生産を開始したことや新型「ハイラックス」の好調で同24.5%増の4万8437台と大きく伸長し、12カ月連続で増加した。インドネシアもラマダンの期間と重ならず稼働日が増えたため同29.4%増の2万8088台と2カ月ぶりのプラス。インドも稼働日の増加で同38.5%増の3万3770台と5カ月ぶりに増加した。その結果、アジアトータルでは同12.9%増の25万7599台と2カ月連続で前年実績を上回った。
一方、北米は前年同月比3.3%減の19万8098台と2カ月ぶりに減少した。前年の関税発動前の駆け込み需要からの反動減や、「RAV4」を新型に切り替えた影響で、カナダは同2.1%減の4万7260台と7カ月連続のマイナスだったが、前年並みまで回復している。米国も同4.6%減の12万3475台と3カ月ぶりに減少したが、メキシコは同0.4%増の2万7363台と3カ月連続のプラスだった。欧州は需要が堅調な中、英国とフランスが減少したがトルコとチェコはプラスを確保。欧州トータルでは同0.3%減の6万9344台と微減で、6カ月ぶりの減少となった。
好調な海外に比べて伸び悩むのが国内生産で、前年同月比1.7%減の26万4393台と6カ月連続で前年実績を下回った。国内市場向けの需要は堅調だったが、中東向けの生産を停止している。その結果、輸出も同7.0%減の16万6972台と2カ月連続で減少した。北米や欧州、中南米、アフリカ向けは伸長したが、中東向けが前年同月から約9割減となった。
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