同社 代表執行役社長兼CEOのイヴァン・エスピノーサ氏は「中国の需要は、2026年上期(1〜6月)市場全体で前年比22%減となるなど当初予想より大幅に減速している。その中で、当社は同15%減に抑えておりシェアは向上している。これは、中東情勢の影響による燃料の高騰でNEV(新エネルギー車)への移行が加速しているためだ」と説明する。
2026年度第2四半期以降は、米国市場において主力SUV「ローグ」に第3世代「e-POWER」を搭載した「ローグ e-POWER」の投入を控えている。「北米市場がHEV(ハイブリッド車)にシフトする中で、これまで当社の北米向けラインアップにHEVがなかった。ローグ e-POWERは事前の評価も高く、米国のHEV市場を取り込んでいけると期待している」(エスピノーサ氏)。中国市場は、市場全体の減少とNEVへの移行が急速に進んでいるため、好評を得ている「N6」「N7」「NX8」「フロンティアプロ」などのNEVへの注力を継続し、2027年の成長に向けた基盤にしたい考えだ。
Re:Nissanについては、2026年度第1四半期もコスト削減を継続し、固定費と変動費の合計で600億円のコスト改善効果が得られたとする。また、2026年度通期での達成を目指していた労務費単価(時間当たりのエンジニアリングコスト)を20%改善する目標を前倒しで達成したという。今回の600億円を含めて、Re:Nissanのコスト改善総額は目標とする5000億円に対して3150億円まで積み上がった。
販売施策では米国と日本で成果が出始めている。米国は「米国生産・米国販売」戦略が着実な成果を上げており、2026年度第1四半期の小売販売台数は前年同期比9.6%増となった。中でも大型SUV「パスファインダー」は同32%増で、四半期ベースで過去最高の販売台数を記録した。この他、ピックアップトラック「フロンティア」が同32%増、ローグが39%増、「インフィニティQX80」が19%増となっている。
長らく低迷していた日本市場も、2026年度第1四半期の小売販売台数が前年同期比1.3%増と増加に転じた。軽自動車「ルークス」が同52%と大きく伸びたことが要因となっている。また、2026年度に入ってから投入している新型車も、小型SUV「キックス」が1万1000台超、フラグシップミニバン「エルグランド」が8000台超の受注となるなど好調だ。
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