ROKIは、大気中に含まれる低濃度のCO2を直接回収し、従来より低温の80℃で再生できる、フッ素フリー金属有機構造体を開発した。産業排熱などの低温熱源を活用したCO2回収プロセスへの応用が期待できる。
ROKIは2026年7月1日、大気中に含まれる低濃度のCO2を直接回収(DAC:Direct Air Capture)し、従来より低温の80℃で再生できる、フッ素フリー金属有機構造体(MOF:Metal-Organic Framework)を開発したと発表した。
新開発のMOFは、CO2濃度400〜500ppmの大気からCO2を回収し、100%相当まで濃縮できる。実験室内の大気を用いた評価では、吸着後は出口CO2濃度が検出限界値まで低下しており、脱離後は回収CO2濃度を100%相当まで濃縮できることを確認した。
再生温度は、従来の120℃よりも低温の80℃。吸湿性は、従来の40wt%から20wt%まで低減している。DACで課題となっていたエネルギー消費を抑えた運用と排熱利用が可能だ。また、フッ素フリー設計のため、環境や安全適合性を備え、規制対応リスクを抑えることができる。
地球温暖化対策やカーボンニュートラルの実現に向けて、大気中の低濃度CO2を効率的に回収するDAC技術が注目を集めている。同MOFは、産業排熱などの低温熱源を活用したCO2回収プロセスへの応用が期待できる。今後、同MOFの装置適用評価を進め、CO2回収と濃縮用途への展開を検証するとしている。
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