車両熱マネジメントシステム評価設備のビジネス展開が本格化電動化

堀場製作所は、車両熱マネジメントシステム評価設備のビジネス展開を本格化する。フロントローディングで開発期間短縮や試作車数減少などコスト低減に寄与する。

» 2026年06月01日 16時00分 公開
[MONOist]

 堀場製作所は2026年5月21日、車両熱マネジメントシステム評価設備のビジネス展開を本格化すると発表した。フロントローディングで開発期間短縮や試作車数減少などコスト低減に寄与する。

E-LAB内の車両熱マネジメントシステム評価設備 E-LAB内の車両熱マネジメントシステム評価設備[クリックで拡大] 出所:堀場製作所

 この設備では、電気自動車やハイブリッド車に必須となる高度な熱マネジメントシステムを評価できる。バッテリーやモーター、インバーター、車室空調などの熱を模したエミュレーターと、寒冷域(−30℃)から高温域(50℃)までを再現可能な環境恒温槽を組み合わせて、総合的に車内外の熱環境を再現した試験ができる。

 同設備は実際に走行する自動車に近い状態で温度変化や熱移動を再現する。これによりコンポーネントが一部そろっていない段階でも、開発初期から電気自動車固有の複雑な熱マネジメント機能を評価できる。

 堀場製作所の車両開発テスト自動化システム「STARS Automation」は、車両やシャシダイナモメーター、エンジンなど各コンポーネントの試験を自動化可能で、それを同設備に導入した。その結果、評価設備と車両熱マネジメントシステムを一体で制御し、試験の自動化が可能となる。試験データ取得、計測/制御、安全監視などを集中管理し、各コンポーネント間の熱移動や車室空調の動きもリアルタイムに確認できる。

 同設備は、同社の研究開発/生産拠点「HORIBA BIWAKO E-HARBOR」内の自動車開発試験設備「E-LAB」に設置された。設備導入を検討中の顧客によるトライアルや、導入後の顧客へのトレーニングなど、最新の熱マネジメント評価設備を体験できる。

 自動車業界では、電気自動車やハイブリッド車における安全性や快適性、性能の改善を目的として熱マネジメントが重視されている。しかし、バッテリーや車室空調など各コンポーネント間の熱を有効利用するために技術開発が複雑化したことや、試作車の製作に多くの時間とコストがかかるという課題も表面化している。

≫「電動化」関連記事のバックナンバー

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR
スポンサーからのお知らせPR
Pickup ContentsPR
Special SitePR
あなたにおすすめの記事PR