NTTは東京都内で開催した「NTT コミュニケーション科学基礎研究所 オープンハウス2026」内覧会で、絵本や児童書の内容についてロボットと感想を話し合える対話AIシステム「ぴたりえチャット」を披露した。
NTTは2026年5月12日、東京都内で開催した「NTT コミュニケーション科学基礎研究所 オープンハウス2026」内覧会で、絵本や児童書の内容についてロボットと感想を話し合える対話AI(人工知能)システム「ぴたりえチャット」を披露した。
ぴたりえチャットは幼児/小学生を対象とし、読書への意欲を高めることを目標としている。絵本についての会話は、子どもの読書への関心を高めるとともに、言語発達にも有効とされている。だが、周囲の大人が仕事などで忙しく、子どもとの十分な会話の時間を確保できないことが課題となっている。
NTTはこの課題を解決するために、フィールド実験を実施しながらぴたりえチャットの構築に取り組んできた。同システムは同社独自の絵本/児童書コーパスを活用しており、その規模は約9000冊に上る。これにより、蓄えられた知識から子どもの感想を引き出し、読書意欲を高める共感対話を可能にした。
対話方法にはSLM(小規模言語モデル)による雑談やルールに基づく共感会話が可能なシナリオベースと、NTTのLLM(大規模言語モデル)「tsuzumi 2」を活用し、絵本の内容を踏まえた共感会話ができる「LLMベース」の2種類を採用している。
対話の流れとしては、初めに対象とする絵本の情報を読み取った後に子どもの年齢情報を取得する。これらの情報を参考にクイズ対話や感想対話を実施し、最後にアンケートを取るという仕組みになっている。
NTTは2023年10月11日〜2025年4月3日にかけて、静岡県磐田市の子育て支援施設でシナリオベースのフィールド実験を、2025年10月27日〜2025年11月3日にかけて、沖縄県那覇市の沖縄県立図書館でLLMベースのフィールド実験を実施している。子どもからの評価についても、半数以上が好意的な回答をしたという。「tsuzumiバージョンになってから子どもからの感想/評価が高くなっており、もっと絵本を読みたくなったというポジティブな反応をもらっている」(NTTの説明担当者)。
なぜNTTは「純国産」LLMにこだわるのか、専門知識を強化した「tsuzumi 2」提供開始
NTTとデンソーが共同研究を実施 車両操作の乱れと連動する瞳孔指標の抽出に成功
物体の柔らかさや粘り気が視覚で分かる!? NTTが“視覚で質感を伝える”技術を開発
ICTインフラから新たなアーキテクチャへ NTTが描く“AIネイティブインフラ環境”
IoT向けネットワークサービスを活用しプリントシール機の安全基盤を検証
フィジカルAI開発支援に向け「Omniverse」や「Isaac Sim」のPoC環境を無償提供Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
組み込み開発の記事ランキング
コーナーリンク