ホンダは、米国でGMと合弁で設立したFuel Cell System Manufacturing(FCSM)における燃料電池システムの生産を2026年中に終了することを決定したと発表した。
ホンダは2026年1月20日、米国でGM(General Motors)と合弁で設立したFuel Cell System Manufacturing(FCSM)における燃料電池システムの生産を2026年中に終了することを決定したと発表した。
FCSMは2017年1月、先進の燃料電池システムを生産する自動車業界初の合弁会社として、米国ミシガン州ブラウンズタウンにあるGMの既存のバッテリーパック工場内に設立された。総投資額の8500万ドルは両社が均等出資した。ホンダとGMは2013年7月、FCV(燃料電池車)に搭載する次世代型燃料電池システムと水素貯蔵システム(水素タンク)の共同開発を行うことで合意して長期的な提携契約を締結しており、FCSMの設立はその一環だった。
FCSMでは、耐久性、耐低温性に優れる、高品質な燃料電池システムの開発に加え、先進生産技術の導入や、部品調達先の共通化によるコストダウンなど、開発/生産/購買の各領域において両社の知見を持ち寄り、さまざまなシナジー効果を獲得してきたという。そして、GMとの共同開発によって生まれた、ホンダとして第2世代に当たる燃料電池システムは、第1世代と比べて耐久性が2倍以上、コストが3分の1以下などの成果を得ている。
FCSMでの燃料電池システムの量産は、当初予定の2020年から4年遅れの2024年1月に開始され、ホンダが2024年に発売した市販FCVの新モデル「CR-V e:FCEV」に搭載された。
一方、GMは2025年10月、HYDROTECブランドでの次世代燃料電池の開発を中止することを発表し、EV(電気自動車)技術に研究開発リソースを集中する方針を示していた。ホンダとGMはFCSMにおける協業で一定の成果を得た中で、その事業継続に関して協議を重ねた。その結果として、FCSMにおける燃料電池システムの生産を終了することで合意したという。
現在、ホンダはあらためて独自に次世代の燃料電池システムの開発を進めている。開発中の第3世代は、第2世代と比べて製造コスト半減、耐久性2倍以上、容積出力密度3倍以上となる見通しで、2027年度に量産を開始する予定である。
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