NH8ロジスティクスセンターが面する国道8号線(NH8)は、デリー首都圏から商業都市ムンバイを経由し、南部の工業都市であるベンガルール、チェンナイへと続く主要道路だ。周辺には自動車メーカーの組み立て工場やサプライヤーが集まる工業団地が複数あり、ヤマトグループでは工場への納入を代行する「門前倉庫」としての活用も見込む。
また、インドでは土地の問題から形状がいびつな倉庫が多くあるのに対し、NH8ロジスティクスセンターは四角の整形を実現。レイアウト効率を最大化し、顧客ニーズに合わせた設計を可能とした。建屋の表と裏には、トラックが荷物の積み下ろしを行うトラックバースを備える。これにより、入荷した商品を在庫することなく仕分けて出荷車両へと積み替えるクロスドック機能を可能とし、ジャストインタイムの納入を支援する体制を整えた。
もう1つの差別化の核に据えるのが、日本品質のオペレーションだ。現場の基本作業はインド人スタッフが行うが、生産性や作業品質、安全性などは日本人が監督/管理する。
また、梱包(こんぽう)資材や錆防止の特殊なシートを活用し、専門技能を持つ社員が梱包を行う。インド特有の高温多湿な気候や、凹凸のある道路状況に対応するためだ。約280m2の定温倉庫には、産業用精密機器や電子基板の品質維持のため、20℃前後に保つ空調設備も導入した。
NH8ロジスティクスセンターには、日系の自動車部品メーカー1社がテナントとして入庫することが決定しているという。伊藤氏は今後の展望について、「日本の製造業のお客さまと長年培ってきた高品質なロジスティクスのノウハウと、世界各国のネットワークを活用し、グローバルサプライチェーン全体における課題解決に貢献していきたい」と意欲を語った。
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