ヤマトロジスティクスインドは、インド北部に海外でグループ最大となる物流拠点を開設した。製造業の集積が進むインドで日本品質のサービスを提供し、急拡大する内需および輸出向けサプライチェーン構築を支援する。
ヤマトホールディングス傘下のヤマトロジスティクスインドは2026年1月8日、インド北部のハリヤナ州に「NH8(シドラワリ)ロジスティクスセンター」を開設したと発表した。同日、オンラインで記者説明会を開催し、インドにおける製造業需要の高まりや、グループ海外拠点として最大規模となる新拠点の詳細を説明した。
今回開設したNH8ロジスティクスセンターは、延べ床面積が約2万4900m2となる。これまでヤマトグループの海外物流拠点として最大規模であったオランダのロッテルダム拠点(約1万2000m2)や、米ロサンゼルス拠点(約1万1000m2)を大きく上回り、グループ最大の海外拠点になるという。
ヤマトグループは中期経営計画「SX2030〜1st Stage〜」において、インドは最重要市場の1つと位置付けている。NH8ロジスティクスセンターでは日本水準の高品質な物流サービスを強みに、インド国内や中東、アフリカなどの新興国市場へ向けて生産拡大を目指す製造業各社をターゲットとして展開する。
背景には、インド市場における急速な製造業需要の高まりがある。インド首相のナレンドラ・モディ氏が掲げる製造業振興政策「メークインインディア」や、世界的なサプライチェーン再編の動きにより、インドは「グローバル製造業の集積地」として急速な拡大を遂げている。
自動車産業に加え、近年では電子機器や半導体関連企業の進出も相次いでおり、インドは国内消費だけでなく、中東やアフリカ、欧米市場を見据えた輸出ハブとしての役割を強めている。加えて、中国の人件費高騰や地政学リスクを回避するため、アジア諸国へ生産拠点や調達先を分散させる「チャイナプラスワン」の動きも加速。インドにおける強靭なサプライチェーン構築のニーズが高まっている。
しかし、「インドでは製造業需要が拡大する一方で、それに見合う倉庫や輸送網などの物流インフラ、物流事業者が不足しているのが現状だ」とヤマトロジスティクスインド 取締役社長の伊藤大輔氏は指摘する。こうした課題を解消するため、2008年の設立以来、現地での実績を重ねてきたヤマトロジスティクスインドが、NH8ロジスティクスセンターを開設した。
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