4割が目標を持たずに仕事をしその内8割が人生の目標もなし、幸福度の低さと連動キャリアニュース

ミズカラが「仕事・人生の目標設定と幸福度の相関」に関する調査結果を発表した。回答者の4割が仕事の目標を設定していなかった。また、仕事で高い目標を設定する人は人生でも明確な目標を持ち、幸福度が高かった。

» 2025年09月26日 10時00分 公開
[MONOist]

 ミズカラは2025年9月12日、「仕事・人生の目標設定と幸福度の相関」に関する調査結果を発表した。

 同調査は25〜59歳の働く男女500人を対象とし、同年8月26〜27日にオンラインで実施した。

 まず、期初に会社の目標設定をしたかについて尋ねたところ、「自ら高い定性、定量目標を設定」と回答した人は10.6%で、「達成可能な範囲の数値を自ら目標値として設定」する人は20.4%、「会社から与えられる数値を目標値として設定」する人は12.8%となった。回答割合が最も多かったのは「目標設定をしていない」で、39.4%を占めた。同社は、目標を持たずに働くことが、日本人の労働生産性の低さにつながっている可能性があると分析している。

キャプション 期初に会社の目標設定をしたか[クリックで拡大] 出所:ミズカラ

人生の目標設定と幸福度に相関性あり

 続いて、人生の目標設定をしているかについて尋ねた。その結果、仕事で高い目標を自ら設定する人ほど、人生においても明確な目標を持つ傾向が確認された。また、人生の目標を設定している人は、定期的に見直しを重ねている傾向があるが、仕事の目標を設定しない人の83.7%は人生の目標も定めていなかった。

キャプション 人生の目標設定をしているか 出所:ミズカラ

 2025年にハーバード大学が実施した「幸福度調査」では、日本人の幸福度は22カ国中最下位だったという。ミズカラが今回の調査で、人生の目標設定をしている人としていない人で幸福度を比較したところ、人生の目標を持つ人の57.9%が、幸福度が高いと回答。そのうち幸福度で満点(10点)をつけた人は13.2%に上った。一方で、人生の目標を持たない人のうち、幸福度が高いと答えた人は35.0%で、満点は1.4%にとどまっている。

キャプション 幸福度比較[クリックで拡大] 出所:ミズカラ

 以上の結果を受けて、同社は仕事で自発的に高い目標を設定することが、幸福度の向上や生産性改善のきっかけになるとしている。

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