ホンダがAstemoを連結子会社に、日立から約1500億円で株式を追加取得製造マネジメントニュース

ホンダは、持ち分法適用会社であるAstemoの株式を日立製作所から21%分追加取得し、連結子会社とすることを決定したと発表した。日立製作所は株式の譲渡価格を1523億円と公表している。

» 2025年12月17日 08時15分 公開
[MONOist]

 ホンダは2025年12月16日、持ち分法適用会社であるAstemoの株式を日立製作所(以下、日立)から21%分追加取得し、連結子会社とすることを決定したと発表した。日立が公表した株式の譲渡価格は1523億円。

 Astemoは2021年1月、日立オートモティブシステムズとホンダ系サプライヤーであるケーヒン、ショーワ、日信工業が経営統合して発足した。発足時の社名は日立Astemoで、出資比率は日立が66.6%、ホンダが33.4%で日立の連結子会社だった。その後2023年10月に、JICキャピタルを新たな共同パートナーとして迎え入れ、出資比率を現在のホンダ40%、日立40%、JICキャピタル20%に変更。日立の連結子会社から外れて持ち分法適用会社となり、2025年4月には日立の冠を外して現在のAstemoに社名を変更している。

 今回、ホンダが日立からAstemoの株式を21%追加取得したことにより出資比率はホンダ61%、日立19%、JICキャピタル20%となった。Astemoは日立の持ち分法適用会社からも外れることになる。

 ホンダは、Astemoの連結子会社化の狙いについて、「Astemoはハードウェアのみならずソフトウェアにおいても高い技術を持つ重要なパートナーであり、SDV(ソフトウェアデファインドビークル)開発やコスト競争力において、ホンダがさらなる向上を目指す上で、同社の成長は欠かせないものだ。激しい環境変化の中、AstemoがSDV時代に必要となるAI(人工知能)やソフトウェアを高効率かつ高速で開発できる体制の構築を推し進めるために、ホンダが親会社としてその変革をリードすることが必要と考えた」(ニュースリリースより抜粋)としている。

 なお、ホンダによるAstemo株式の追加取得は、競争法その他の法令などに基づき必要なクリアランス/許認可の取得を経て2026年4〜6月をめどに実施される予定だ。

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