トロンフォーラムは、2024年度の組み込みシステムにおけるリアルタイムOSの利用動向に関する調査結果を発表した。TRON系OSは約60%のシェアを占めており、26年連続で組み込みOSの利用実績トップとなった。
トロンフォーラムは2025年6月3日、2024年度の組み込みシステムにおけるリアルタイムOSの利用動向に関する調査結果を発表した。
同調査は、2024年11月にパシフィコ横浜で開催した「EdgeTech+ 2024」の会場と特設Webサイトで実施。99人から有効回答を得た。
組み込みシステムに組み込んだOSのAPIに関する調査では、T-KernelやμT-Kernel、ITRON仕様APIなどの合計で、約60%のシェアを占めることが分かった。過去25回の調査と同様、今回の調査でも利用実績のトップはTRON系OSとなった。
トップシェアの背景については、TRONリアルタイムOSファミリーがIEEE Milestoneとして認定され、海外での認知度が上がったこと、国内でもTRON系OSの認知度が上がっていることが要因だと分析している。
アプリケーション分野別の組み込みOSのAPIは、おおむね前回の結果と同様だが、IoT(モノのインターネット)関連機器やPC周辺機器、民生用ロボットなどの分野でTRON系OSの利用が拡大している。
アンケート結果の全文は、トロンフォーラムの会員向けページで公開する。また、同フォーラム幹事会員であるパーソナルメディアのWebショップで購入可能だ。
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