カネカは、生分解性バイオポリマー「Green Planet」が、シオノギファーマの医療用医薬品のPTP包装を結束するためのバンディングフィルムに業界で初めて採用されたと発表した。
カネカは2025年5月22日、生分解性バイオポリマー「Green Planet」が、シオノギファーマの医療用医薬品のPTP包装を結束するためのバンディングフィルムに業界で初めて採用されたと発表した。PTP包装の結束用途としてSHIONOGIグループの一部製品に使用される。
Green Planetは、カネカが開発した100%バイオマス由来の生分解性バイオポリマーだ。同製品は、幅広い環境下で優れた生分解性を有し、土壌中に加え海水中でも容易に分解されCO2と水に戻るため、プラスチックによる環境汚染問題の解決に貢献する。
シオノギファーマでは、Green Planetの生分解性に加え、100%バイオマス素材から成り石油由来プラスチックの使用量を削減できる点を高く評価し採用した。導入に当たっては、医薬品二次包装用包材に求められる品質規格をクリアしたGreen Planetを、製造技術と組み合わせる。
今後は、粉末状の薬などを2枚の材料の間に挟み込み、周りを接着する形式で包装を破って薬を取り出す「Strip Package(SP)包装」などの結束用途へ展開する予定だ。
SHIONOGIグループでは、基本方針や行動指針「SHIONOGIグループ コード・オブ・コンダクト」のもと、取り組むべき重要課題(マテリアリティー)として「環境への配慮」を掲げ、環境保護に貢献するための中長期的な行動目標を定め、その実現に向けた活動を推進している。
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