Preferred Roboticsは、「第10回 モノづくりワールド[名古屋]」において、最大100kgの重量物に対応する業務用搬送ロボットの新モデルを披露した。業務用小型搬送ロボット「カチャカプロ」で培った技術を基に、2025年末〜2026年初の正式リリースを目指して開発を進めているところだ。
Preferred Roboticsは、「第10回 モノづくりワールド[名古屋]」(2025年4月9〜11日、ポートメッセなごや)において、最大100kgの重量物に対応する業務用搬送ロボットの新モデルを披露した。業務用小型搬送ロボット「カチャカプロ」で培った技術を基に、2025年末〜2026年初の正式リリースを目指して開発を進めているところだ。
カチャカプロは、100万円以下という低価格で導入可能な小型搬送ロボットだ。2023年2月発表の家庭用自律移動ロボット「カチャカ」を基に、法人向けに機能とサービスを強化した。けん引力は最大30kg(フローリング床走行時)で、検出距離12mのLiDAR(Light Detection and Ranging、ライダー)を搭載し、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)方式で広い現場を自律移動できる。
カチャカプロは製造業や物流業からの引き合いが強く事業も好調に伸びている。複数台のカチャカプロを効率的に運用するための「カチャカフリートマネージャー」も2025年5月28日にリリースする予定だ。その一方で「より大きなけん引力を求める声も大きかった」(Preferred Roboticsの説明員)という。
今回披露した新モデルは可搬重量が最大100kgと、カチャカプロの3倍以上になっている。移動方式はカチャカプロと同じくLiDARを用いたSLAM方式だが、最高速度は同1.5倍の秒速1.2mに高めた。最小走行幅は500mmである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.