一方、「キャッチコピー生成システム」は、データ分析と生成AIの組み合わせによって実現している。まず、広告ターゲットの購買履歴やアンケート結果、基本属性などからクラスタリングの手法を用いて内的特徴を数値化する。次に、この広告ターゲットと似た特徴を持つ集団を特定し、データ分析により高い広告効果が見込める宣伝対象となる商品を選定する。そして、広告ターゲットの数値化された内的特徴にひも付く特徴文字列と、宣伝対象となる商品と提供会社の情報を生成AIに入力してキャッチコピーを自動生成する。
この技術は野村総合研究所の「マーケティング分析コンテスト2023」で優秀賞を受賞している。「今回の展示会で来場者に紹介することで、ニーズや実用化に向けて必要なことなどを洗い出せれば」(日立の説明員)としている。
なお、日立ブースでは同社のリテール向けソリューションを紹介するイメージ映像を大型ディスプレイを使って上映している。従来は、ロケハンなどを行って実際の店舗などで撮影を行ってから編集していたが、今回からイメージ映像の一部を生成AIを使って作成しており、顧客に提案するソリューションにとどまらず積極的に生成AIを取り入れていることもアピールしていた。
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