震災や半導体、ルービックキューブ、生成AI……記事で振り返る2024年FA 年間ランキング2024(2/2 ページ)

» 2024年12月27日 07時00分 公開
[長沢正博MONOist]
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止まらないラインは悪? 秋葉原でのラズパイ探し、ルービックキューブも

 4位はFAフォーラム担当による体当たり企画連載「FA担当がやってみた【ラズパイLチカ編】」から、「秋葉原でラズパイを探してみた」がランクインしました。

 本企画では、電子工作初心者のFA担当がRaspberry Pi(ラズベリーパイ、以下ラズパイ)≫を使ったLEDの点滅(チカチカ)に挑戦しました。ラズパイの調達も、ネットで簡単に済ますのではなく、記者らしく足を使って見つけ出そうという回でしたが、思わぬ結末を迎えています。

 5位は三菱電機の若手メンバーが開発した「TOKUFASTbot(トクファストボット)」がギネスブックの「パズルキューブを最速で解くロボット」の世界記録を更新するまでの裏側に迫った「メンバーの愛と情熱が源、ルービックキューブ世界最速ロボ開発秘話(前編)」です。

 同社のコンポーネント製造技術センターを訪れ、実機を見ながら開発メンバーにインタビューすることができました。取材では、大学時代は物理を学んでいたというメンバーを中心に挑戦が進んでいく様子を振り返ってもらいましたが、関係性の良さも伝わってきました。

 彼らの挑戦に関しては「モーター性能でMITの記録打破、ルービックキューブ世界最速ロボ開発秘話(後編)」「挑戦は“わくわく”から、ルービックキューブ世界最速ロボ開発秘話(特別編)」でも伝えています。

 ルービックキューブは、読者の皆さんもこれまでの人生で手に取ったことがあるのではないでしょうか。TOKUFASTbotは0.305秒で6面の色をそろえました。ちなみに、私は説明書片手に2日かかりました。

現地で撮影した「TOKUFASTbot」のデモンストレーション。終盤に本当に一瞬で色がそろいます[クリックで再生]

 6位は世界的な産業展示会「ハノーバーメッセ 2024」の現地レポート「生成AIによるPLC制御プログラム自動生成、シュナイダーが2025年初頭にも提供へ」7位は国内の変圧器事業を巡る日立産機システムと三菱電機の動きを伝えた「日立産機が三菱電機 名古屋製作所の配電用変圧器事業を譲受、2026年4月に統合完了」8位はAM(Additive Manufacturing、積層造形)の品質保証に関する連載「AMの品質保証とISO/ASTM 52920」から「品質保証とは何か、その定義を改めて考える」が入りました。

 10位は大手無線機メーカーのアイコムのモノづくりに迫った「なぜ止まらないラインは悪なのか、老舗総合無線機メーカーが磨くモノづくり力」です。

 一般的には、工場では止まらない生産ラインが求められる中で、同社の工場ではなぜ止まらない生産ラインが悪、止まる生産ラインが良しとされるのか、その考え方の理由に迫っています。


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 今日で仕事納めの方も多いと思います。どうか年末年始もご安全にお過ごしください。2025年もMONOistをよろしくお願いします。


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