スター精密は、スイス型自動旋盤「SB」シリーズの新製品「SB-20R II」を2025年6月に発売する。基本性能の向上と各種サポート機能の拡充に加え、NC装置はFANUC製か三菱電機製から選べる。
スター精密は2024年9月2日、スイス型自動旋盤「SB」シリーズの新製品「SB-20R II」を2025年6月に発売すると発表した。最大加工径は20mmで、基本性能の向上とソフトウェアによる各種サポート機能の拡充を図った。
正面加工用に独自技術「スラント型すべり案内面構造」の高剛性刃物台を採用し、切削時に発生する荷重を減少させることで、安定した精度での長時間連続加工が可能になった。正面加工用の刃物台はカートリッジ式クロスドリルユニット5軸型を採用し、3カ所のカートリッジ対応ポジションには各種工具ユニットを取り付けできる。
サブスピンドルと背面加工用回転工具の出力が向上し、より高負荷な背面加工に対応する。サブスピンドルには、ビルトインセンサーを搭載することで、高精度なC軸位置決めができる。加工する部品の全長寸法に応じてガイドブッシュとノンガイドブッシュ仕様を切り替える機構を搭載し、材料コストの削減に貢献する。
NC装置は、日常作業をサポートする各種便利機能を搭載したFANUC製か、直感的な操作が可能なタッチパネルディスプレイを搭載する三菱電機製から選べる。独自に開発した三菱電機製NC専用のAndroid端末用モバイルアプリを提供し、工場内のLAN環境を構築しなくても、スマートフォンやタブレットから機械の稼働状態の監視やプログラム管理などができる。
FANUC製NCのオプションとして、オンマシンでのプログラム編集を支援する「EASY EDIT」を、両NC対応オプションとして、切りくずトラブルを解消する「ステップサイクル・プロ」を提供する。
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