スポーツ事業の売上高は同5%増の716億円で、事業利益は同8%増の70億円となった。ゴルフ用品は韓国の市況悪化により減収となったもの、新発売した「13代目XXIO(ゼクシオ)クラブ」が日本や北米で販売数量が順調に推移したことで売上高は前年同期を上回った。テニス用品は市況悪化により欧州で販売数量が伸び悩み、売上高は前年同期を下回った。スポーツ事業内のウェルネス事業では値上げ効果などにより売上高は前年同期を上回った。これらの結果、スポーツ事業の売上高は前年同期を上回り、事業利益は増益となった。
住友ゴム 代表取締役社長の山本悟氏は「2024年度上期の当社グループの売上高や事業利益、営業利益、四半期利益はともに過去最高を更新した。タイヤ事業とスポーツ事業の売上高や事業利益も過去最高を更新した」と述べた。
産業品他事業の売上高は同12%減の194億円で、事業利益は同49%増の13億円だった。医療用ゴム製品については、欧州の製造/販売子会社の株式譲渡を2024年1月末に実施したことにより欧州向けの販売本数が大幅減となった他、今後の増産に向けた設備対応のため国内工場の稼働を一時停止したことなどで減収。また、インフラ事業やOA機器用部品では増収となったが、制振事業や生活用品で減収となった。これらの結果、スポーツ事業の売上高は前年同期を上回り、事業利益も増益を達成した。
2024年度の連結業績予想では、売上高は1兆2000億円、事業利益は800億円、営業利益は610億円と同年12月期第1四半期の予想を据え置いたものの、当期利益に関しては30億円上方修正し430億円とした。
セグメント別の予想では、売上高に関して、タイヤ事業は236億円上方修正の1兆300億円で、スポーツ事業は59億円上方修正の1325億円、産業品他事業は69億円下方修正の375億円とし、合計は226億円上方修正の1兆2000億円とした。
事業利益については、タイヤ事業は39億円上方修正の675億円で、スポーツ事業は25億円下方修正の100億円、産業品他事業は9億円上方修正の25億円とし、合計は23億円上方修正の800億円とした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.