ロボット技術と製薬技術を融合した細胞医療プラットフォーム構築で協業医療機器ニュース

安川電機とアステラス製薬は、ロボット技術と製薬技術の融合による革新的な細胞医療プラットフォーム構築に向けた覚書を締結した。高品質な細胞医療製品の製造と、研究開発期間の短縮を目指す。

» 2024年06月04日 15時00分 公開
[MONOist]

 安川電機とアステラス製薬は2024年5月17日、ロボット技術と製薬技術の融合による革新的な細胞医療プラットフォーム構築に向けた覚書を締結した。

 両者が目指す新たな細胞医療プラットフォームは、細胞医療分野における研究初期から製品化に至るまでをシームレスにつなぐことで、高品質な細胞医療製品の製造と研究開発期間の短縮を可能にする。

 また、開発したプラットフォームをスタートアップやアカデミアに提供。薬機法に基づく治験薬製造への投資の軽減、イノベーションの発掘、育成に寄与できる優位性のあるサービスの構築も目指す。

 アステラス製薬は2017年、細胞医療の創薬研究、製造技術研究を進めるため、安川電機の子会社ロボティック・バイオロジー・インスティテュートのバイオ向け双腕ロボット「まほろ」を導入した。今回の取り組みでも、アステラス製薬の製薬技術に関する知見とまほろを活用し、プラットフォームの構築を目指す。

 なお、今回の覚書は、両者間の提携に関する法的拘束力のないものであり、今後具体的な検討を進めていく。

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