「デジタル化された私たちの身体」では、AIエージェントや空間コンピュータなどによって、テクノロジーが人間の機微を察してより潜在的なニーズに沿った価値を提供できるようになるとした。
実際に、人間とテクノロジーをつなぐインタフェースがこれまでははっきりと分断されていたのに対し、インタフェースが人間から意識されず、人間とテクノロジーと滑らかに融合するようになりつつある。
山根氏は、これら4つのトレンドから、AIと人間の共進化をジャズセッションに例える。ジャズセッションでは、セッションに参加する演奏者がアドリブでメロディやリズムを投げかけ、他の演奏者がそれに応えてさらにアドリブで返すのを積み上げていくことになる。「これと同じように、各ユーザーがバディとなるAIエージェントを持ち、人間とAIエージェントやAIエージェント同士が相互交流する。将来的には、AIエージェントへの指示出しや育成がうまい人が活躍する生成AIネイティブの世代が到来するだろう」(同氏)。
この生成AIネイティブ世代は、BYOD(Bring Your Own Device)ならぬBYOAI(Bring Your Own AI)世代であり、AIと人間の共進化の実践として自らとともに育てたAIエージェントをバディとして常にセットで行動するようになる。そして、あらゆる人にAIエージェントがバディとしている世界となり、企業は顧客との向き合い方や従業員の働き方を抜本的に見直す必要が出てくるようになるという。
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