DMG MORI Digitalは、NEXTと共同の組み込み開発ブランド「Cente」において、メガチップスのWi-Fi HaLowモジュールに対応したドライバ、ミドルウェアを提供する。
DMG森精機傘下のDMG MORI Digitalは2024年4月15日、メガチップスのWi-Fi HaLowモジュールに対応したドライバ、ミドルウェア「Cente Wi-Fi HaLow」を同月下旬より提供開始すると発表した。NEXTと共同で提供する、組み込み開発ブランド「Cente」の新製品となる。
NEXTとの共同ブランド「Cente」は、組み込み開発の現場で培ったノウハウを機能モジュールとして切り出し、パッケージングしたミドルウェアとして提供している。今回、新たに「Cente TCP/IPv4」または「Cente IPv6」と組み合わせて動作する、Wi-Fi HaLow用のドライバ環境を提供する。
対応モジュールは、メガチップスの「MRF61_A」を採用。メガチップスが提供する無線ドライバをダウンロードし、Centeと組み合わせてビルドする。これにより、Wi-Fi HaLowを無線LAN対応機器のネットワークインタフェースとして選択できるようになる。
2023年8月にリリースしたライセンス形態「Cente PoCライセンス」でも利用可能だ。1ライセンス当たり月額2万円(3カ月から)という価格で、アジャイル開発でのスモールスタートができる。
Wi-Fi HaLowは、920MHz帯の周波数を利用するLPWA(省電力広域)ネットワークで、伝送距離は既存Wi-Fiの10倍近くとなる数kmに及ぶ。また、従来のWi-Fiと同じくTCP/IPを利用した規格で、多くのLPWAネットワークで必要となる専用のゲートウェイが不要になるため、Wi-Fi HaLowを搭載した端末はアクセスポイント経由で直接クラウドとつなげられる。
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