ポリオレフィン単一構成の液体向けスタンディングパウチを開発リサイクルニュース

TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANは、ポリオレフィン単一構成でリサイクル適性を向上させた、液体用途向けスタンディングパウチを開発したと発表した。

» 2024年04月24日 06時30分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANは2024年4月22日、ポリオレフィン単一構成でリサイクル適性を向上させた、液体用途向けスタンディングパウチを開発したと発表した。

 同製品はユニリーバ・ジャパンのパーソナル ビューティーケアブランド「ダヴ(DOVE)」のクリーミー泡洗顔料シリーズつめかえ用に2024年4月から順次採用される。

「ダヴ クリーミー泡洗顔料シリーズ つめかえ用」の通常品 「ダヴ クリーミー泡洗顔料シリーズ つめかえ用」の通常品[クリックで拡大] 出所:TOPPAN

ポリオレフィン単一構成のスタンディングパウチの特徴

 今回の液体用途向けスタンディングパウチでは、積層する各フィルムをポリオレフィンの単一構成としながら、従来の製品と同等の耐衝撃性や易カット性などの機能を備えることが可能だ。これにより、従来の複合素材構成のパウチに比べて、リサイクル適性の向上が期待できる。

従来品とポリオレフィン単一構成の比較イメージ 従来品とポリオレフィン単一構成の比較イメージ[クリックで拡大] 出所:TOPPAN

開発の背景

 持続可能な社会の実現に向けた世界的な機運の高まりを受け、環境負荷を低減するパッケージが注目されている。日本では、2022年にプラスチック資源循環促進法が施行され、プラスチックを使用する製品を対象に、「3R(Reduce、Reuse、Recycle)+Renewable」の取り組みがこれまで以上に重要視されている。

 一方、EUでは、2030年までに全ての包材を再利用/リサイクル可能にするという目標を掲げている他、各国が包装廃棄物の資源循環に取り組み始めている。また、市場に流通するパウチや袋などの軟包装は、複数の異なる素材から成るフィルムを積層した複合素材構成が大部分を占めている。

 そこで、これらを単一素材構成にすることはリサイクル適性を向上させる有効な手段であり、各国でポリオレフィン単一、ポリエチレン単一、ポリプロピレン単一など、さまざまなアプローチが実施されている。

 また、ユニリーバは2025年までに「プラスチックパッケージを100%再使用可能、リサイクル可能/堆肥化可能にする」「非再生プラスチックの使用量を半減する」「販売する量よりも多くのプラスチックパッケージの回収/再生を支援する」という世界共通の目標を発表している。

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