自然エネルギーで自活する街“グリーンシティー”をモデリングする:1Dモデリングの勘所(25)(4/4 ページ)
以上を整理すると、発電量は発電用の太陽光発電が、
式22[クリックで拡大]
式23
風力発電が、
式24
となる。以上の知見を基に、まず、家庭内の1日のエネルギー収支を計算すると図9となる。エネルギー収支が1日単位でバランスしていることが分かる。
図9 家庭内のエネルギー収支[クリックで拡大]
次に、グリーンシティー全体の1日のエネルギー収支を計算すると図10となる。なお、ここには家庭内設置の太陽光パネルによる発電量は含めていない。この状態で数日経過すると、それなりに蓄電されることが予想される。
図10 グリーシティー全体のエネルギー収支[クリックで拡大]
今回はグリーンシティーのモデリングを取り上げたが、機械システムとは異なり自然および人を対象とする現象では不確定要素が大きく、これをどのように扱い、どうモデリングするかが鍵となる。今回は理想的な条件でのモデリングを行ったが、これを起点にさまざまな検討が可能と考える。 (次回へ続く)
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