大王製紙は、紙おむつなどの吸収体商品の主要原料の1つであるフラッフパルプの生産を、同社の三島工場で開始した。外部調達していたフラッフパルプの一部を内製化し、吸収体商品の安定供給を強化する。
大王製紙は2023年7月25日、紙おむつなどの吸収体商品の主要原料の1つであるフラッフパルプの生産を、同社の三島工場(愛媛県四国中央市)で開始したと発表した。設備投資額は約60億円で、月産7500トン(t)の生産能力を有する。
フラッフパルプは、ロールパルプを解繊した綿状パルプで、高分子吸収材と混ぜて紙おむつや生理用ナプキンなどの吸収体商品に使用する。同社はこれまで、フラッフパルプを外部から調達していたが、一部を内製化。三島工場で洋紙を製造していた15号抄紙機を改造した生産設備で製造することで、吸収体商品の安定供給を強化する。
また同社は、リブドゥコーポレーション、トータルケア・システムと共同で、使用済み紙おむつのリサイクル事業に関する研究を2022年6月より開始している。今後、再生パルプを混合したフラッフパルプを同社の紙おむつに使用することで、紙おむつの水平リサイクルフローの構築を目指すとしている。
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