ストラタシス・ジャパンは「日本ものづくりワールド 2023」に出展し、“ストラタシスからの提案”として、ICOMAの電動バイク「TATAMEL BIKE」を題材とした、3Dプリンタによるパーツ製造の取り組みを紹介した。
ストラタシス・ジャパン(以下、ストラタシス)は「日本ものづくりワールド 2023」(2023年6月21〜23日、東京ビッグサイト)内の「第6回 次世代3Dプリンタ展(AM Japan)」に出展し、“ストラタシスからの提案”として、ICOMAの電動バイク「TATAMEL BIKE(タタメルバイク)」を題材とした、3Dプリンタによるパーツ製造の取り組みを紹介した。
なお、現時点でストラタシスの3DプリンタによるTATAMEL BIKEのパーツ生産は行われておらず、今回の展示はあくまでもICOMAの承諾を得て実現した“ストラタシスからの提案”内容を紹介するものとなる。
ICOMAのTATAMEL BIKEは、タカラトミーの「トランスフォーマー」に代表される変形玩具をヒントに、小さな箱型に畳むことができる電動バイクだ。2023年5月5日から初回オーダーメイド販売を開始しており、一般販売に向けて開発が進められている。箱型に畳めるだけでなく、側面の着脱式のサイドパネルをデコレーションしたり、オリジナルデザインのパネルに変更したりすることで、カスタマイズを楽しめる点も特長となっている。
今回のTATAMEL BIKE向けのパーツ製造は、ストラタシスが保有するPolyJet、FDM(熱溶解積層)、SL(Stereolithography)、P3(DLP:Digital Light Processing)、SAF(Selective Absorption Fusion)といった5つの樹脂3Dプリンティング技術を活用し、TATAMEL BIKEのウィンカーレンズ、リアプレート、リアフェンダー、パネルコーナー、ウィンカーベース、ハンドル、ヘッドパネル、フロントフェンダーを製作した(詳しい提案内容は以下の画像の通り)。
さらに、リアプレートやリアフェンダーなどの一部パーツには表面加飾が施されており、3DプリンティングによるCMF(色、材料、仕上げ)デザインの可能性も提案している。具体的には、「リアプレートは、ストラタシスの専用スライサーソフトウェア『GrabCAD Print』上で、オブジェクト表面の凹凸を再現するバンプマップを読み込み、3Dプリンティング用のテクスチャー形状を作成している。リアフェンダーは、Luxionのレンダリングソフトウェア『KeyShot』上でシボ目や凹凸情報をモデルに反映させて作成したものだ」(説明員)という。
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