VR技術を活用した遠隔でのデザインレビューシステムを設計現場で試行 : VRニュース
トランスコスモスと応用技術は、VR技術を活用したデザインレビューシステム「VRデザインレビュー」を試行した。両社の協働事業「toDMGサービス」で支援している電動ゴーカート車体部品造形プロジェクトにて実施した。
トランスコスモスと応用技術は2022年12月20日、VR(仮想現実) 技術を活用したデザインレビューシステム「VRデザインレビュー 」を試行したと発表した。両社の協働事業「toDMGサービス」で支援しているAdditive Manufacturing(AM)による電動ゴーカート車体部品造形プロジェクトにて実施した。
具体的には、イメイドと、ものづくりネットワーク沖縄の電動ゴーカートのフロントバンパーブラケット造形へのAM活用プロジェクトにおいて、VRデザインレビューを使用し、すり合わせをバーチャルにリモートで実施した。
「VRデザインレビュー」の試行画面(1)[クリックで拡大] 出所:トランスコスモス
「VRデザインレビュー」の試行画面(2)[クリックで拡大] 出所:トランスコスモス
AM最適化設計を経て作成した部品の3Dモデルをレビューする段階で、VRデザインレビューを活用。独自に開発したVR空間に、各社のメンバーが複数拠点よりVRゴーグルを装着して同時にアクセスした。
各社が複数拠点より同時にアクセス[クリックで拡大] 出所:トランスコスモス
作成した電動ゴーカートのフロントバンパーブラケットの造形前3Dモデルをレビューしたところ、複数拠点からの同時接続でも遅延のないコミュニケーションができた。また、重い3D設計データも違和感なく表示。試作品を前にしたリアルな場でVRデザインレビューを使用した場合に、デザインレビューと近い感覚で実施できた。
⇒ その他の「VR/AR/MR」関連ニュースはこちら
製造業こそ「メタバース」に真剣に向き合うべき
2022年は「メタバース」に関するさまざまな技術やサービスが登場すると予想されます。単なるバズワードとして捉えている方も多いかと思いますが、ユースケースをひも解いてみると、モノづくりに携わる皆さんや設計者の方々にも深く関わっていることが見えてきます。一体どんな世界をもたらしてくれるのでしょうか。
日産がMR技術活用で外観目視検査の作業習熟期間を半減、指導工数は9割減
オンラインイベント「製造・自動車業界DXフォーラム2021」において、日産自動車は「【日産自動車が進める生産現場のDX】 Mixed Realityを活用した早期作業習熟の実現」と題し、2021年10月に発表した「ニッサンインテリジェントファクトリー」の取り組みの1つである「MR(複合現実感)を活用した革新的作業指導」について紹介した。
トヨタが挑戦するxRを活用したもっといいクルマづくりとサービス提供
オンラインイベント「Unity道場 自動車編」において、トヨタ自動車 サービス技術部 主幹の栢野浩一氏が登壇し、「トヨタのxR活用で進める現場DXへの挑戦 〜UnityとHoloLens 2を用いて〜」をテーマに、販売店への展開を中心としたサービス技術領域における「HoloLens 2」を活用した取り組みや、xR技術の試行事例などについて紹介した。
工場やオフィスなど現実空間を対象にARコンテンツをレイアウトできる技術
PTCジャパンはメディア向けラウンドテーブルを開催し、同社の産業向けAR(拡張現実)ソリューション「Vuforia Studio」が提供する空間コンピューティング「Area Targets(エリアターゲット)」の特長やその可能性について説明した。
3D CADで作った3Dデータを生かし切るVRとARの進化
AI(人工知能)と同じく2016年にブームを迎えたVR(仮想現実)。2017年以降、このVRが、製造業や建設業の設計開発プロセスに大きな変化を与えそうだ。AR(拡張現実)についても、「デジタルツイン」をキーワードに3D CADで作成した3Dデータの活用が進む可能性が高い。
「VR=仮想現実感」は誤訳!? VRの定義、「製造業VR」の現状と課題
製造業VR開発最前線 前編では、VRやAR、MRの概要、製造業向けVRの他の分野のVRとは異なる特徴、これまでの状況などを説明する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.