DMG森精機は、最大4つの刃物台の搭載が可能な高生産性複合加工機「NZ-Platform」を開発した。多様な機械構成を用意しており、高精度が求められる複雑形状部品の量産加工を1台で対応できる。
DMG森精機は2022年11月2日、最大4つの刃物台の搭載が可能な高生産性複合加工機「NZ-Platform」を発表した。多様な機械構成により工程を集約し、高い精度が求められる複雑形状部品の量産加工を1台で対応できる。
刃物台はミーリング機能、Y軸機能を標準装備し、搭載台数や配置、B軸機能(オプション)の有無を選択できる。2刃物台の「NZ DUE(ドゥエ)」、3刃物台の「NZ TRE(トレ)」、4刃物台の「NZ QUATTRO(クワトロ)」をラインアップする。
最大加工長さは、740mmのショートタイプと1290mmのロングタイプを選択できる。また、新開発のツインスピンドル(オプション)のダブルコレット仕様をZ軸に搭載した場合、ツインスピンドルの両端主軸での同時加工が可能になる。
ターニング用主軸は「turnMASTER」を搭載し、最高回転速度は毎分5000回転(オプションで毎分7000回転)、ミーリング主軸の最高回転速度は毎分1万2000回転(オプション)。110度旋回可能なB軸機能により、同時5軸加工に対応する。
据え付け面積を従来機比で28%削減しており、省スペースで自動化システムを構築できる。オプションの機内走行式ローダシステムやバーフィーダインタフェースとの連携により、さらなる高生産性が可能になる。刃物台は最大64本の工具を取り付けでき、工具段取り時間を削減する。
同社は2021年に事業活動においてカーボンニュートラルを達成しており、NZ-Platformもカーボンニュートラル体制で生産される。
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