DMG森精機が第2本社の奈良商品開発センタ公開、DX構築など行うグループ最大の最先端研究開発拠点工作機械(1/2 ページ)

DMG森精機は2022年8月29日、奈良県奈良市に建設して同年7月1日から稼働している奈良商品開発センタを報道陣に公開した。同社は奈良商品開発センタの稼働を機に、本社を愛知県名古屋市から奈良商品開発センタに移転した。

» 2022年08月30日 13時00分 公開
[長沢正博MONOist]

 DMG森精機は2022年8月29日、奈良県奈良市に建設して同年7月1日から稼働している奈良商品開発センタを報道陣に公開した。同社は奈良商品開発センタの稼働を機に、本社を愛知県名古屋市から奈良商品開発センタに移転し、東京都江東区の東京グローバルヘッドクォータとともに2本社制としてBCP(事業継続計画)対策などを進める。

工程集約化に必要な生産技術など開発

JR奈良駅の目の前に建設された奈良商品開発センタ

 奈良商品開発センタは、DMG MORIグループ最大の最先端研究開発センターとなる。5Gを使ったデジタル通信技術、AI(人工知能)、クラウドコンピューティング、デジタルツインなどのテクノロジーを用いたデジタル化およびコネクティビティを含むDX(デジタルトランスフォーメーション)構築を推進する。

 また、工作機械の要素技術、次世代複合加工機、Additive Manufacturing(金属3Dプリンタ)機、自動化システム、ビジョンカメラを使った非接触計測システム、次世代の切りくず/クーラント/ミスト処理装置などの工作機械および周辺装置とそれらに搭載される制御ソフトウェアの他、最先端のイノベーティブな開発実験を行う。

 DMG森精機 代表取締役社長の森雅彦氏は「今までは原材料から完成ワークまで工程分割をしていた。それが、従来5〜10台で加工していたプロセスが1〜2台の機械でできるようになっている。省スペースや省人化ができ、脱炭素も進められる。今後、ますます工程集約が必要になってきており、その中で求められる生産技術、プログラミング、コネクティビティなどを奈良商品開発センタで生み出していきたい」と語る。

DMG森精機 代表取締役社長の森雅彦氏 DMG森精機 代表取締役社長の森雅彦氏[クリックして拡大]

 奈良商品開発センタの1階、2階には機械、要素技術開発の実験センター、3〜5階はオフィスルーム、6階には300人収容の会議室やレストラン、カフェ、オンラインで決算報告などを行うスタジオを配置した。建物のデザインは建築家の隈研吾氏に委託し、古都奈良と調和する建築をコンセプトとしている。敷地面積は3624.65m2、従業員は現状200人程が勤務しており、将来的に300人規模となる。新卒採用に限らず、中堅から50代、60代まで、「自身が持つオリジナルの技術を生かしたいという方をたくさん集めて研究開発していく」(森氏)。

機械からの信号をモニタリングする機能などの開発を進める[クリックして拡大]
AMR(自律走行ロボット)と工作機械との連携も検証[クリックして拡大]
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