JIMTOF2022 特集

最大ワークサイズ1250×1000mm、デジタル関連の大型ワーク向け横形マシニングセンタ工作機械

牧野フライス製作所は、5軸制御横形マシニングセンタ「a900Z」の販売を開始した。半導体や電子機器などのデジタル関連産業の大型ワーク向けに、「aZ」シリーズの最大機種として展開する。

» 2022年11月11日 13時00分 公開
[MONOist]

 牧野フライス製作所は2022年11月8日、5軸制御横形マシニングセンタ「a900Z」の販売を開始した。半導体や電子機器などのデジタル関連産業の大型ワーク向けに、「aZ」シリーズの最大機種として展開する。国内価格は9000万円(税別)で、年間50台の販売を目指す。「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022)」(11月8〜13日、東京ビッグサイト)において実機を展示する。

キャプション 5軸制御横形マシニングセンタ「a900Z」[クリックで拡大] 出所:牧野フライス製作所

 軽量かつ高剛性なテーブル構造を採用しており、傾斜軸に重心を近づけることで、軸動作に伴う慣性を低減し、高速で動作する。

キャプション 機械構造 出所:牧野フライス製作所

 堅牢な機械構造と高剛性なB、C軸テーブルにより、4軸横形マシニングセンタと同等以上の切削能力を有する。加工室内は、垂直または急勾配の内壁で形成。切りくずがたまることなく落下するため、クーラントやエアなどを削減する。

キャプション B、C軸テーブル 出所:牧野フライス製作所

 他に、細かな切りくずがたまりやすいタンク内の攪拌機能や、2次処理装置により、クーラントタンクのメンテナンス負担を軽減する。

キャプション メンテナンス負担を軽減[クリックで拡大] 出所:牧野フライス製作所

 パレットサイズは800mm、最大ワークサイズ1250×1000mm、最大積載重量1200kg。XYZの移動量は1400×1200×1265mm、BCの移動量は無制限×180degとなる。

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