5Gネットワークの構築には、KDDIが提供する5Gサービス(KDDI 5G)とAmazon Web Servicesが提供するAWS Wavelengthを利用する。これにより、iAssistに求められる超低遅延アプリケーションを実現していく。また、5Gに必要な設備を自社で用意する「ローカル5G」に比べ、高いコストパフォーマンスを達成できる。5Gネットワークは、同年12月の完成を予定している。
iPhoneは、iAssist運用管理だけでなく、現在工場内で使われているPHSの後継として電話で使用。5Gは構築当初、4Gの基地局を制御用に、5Gの基地局をデータ送受用に使うNSA(Non Stand Alone)方式となる。4G基地局は、5Gの制御だけでなくVoLTEによる高品質な電話に活用する。5Gは2022年にSA(Stand Alone)サービスが始まるといわれているが、4G基地局はSAになっても電話で継続利用する。また、5G基地局はSAでも同じ設備を使用する。
産業用5Gを推進する「5G-ACIA」、製造業ではどう生かす?
世界最大級の産業見本市「ハノーバーメッセ」の主催者であるドイツメッセは2020年7月14〜15日に初のデジタルイベント「ハノーバーメッセDigital Days」を開催した。本稿では、キーノートスピーチの1つに登壇した5G-ACIA 議長のアンドレアス・ミュラー(Dr. Andreas Mueller)氏による「5G for the Industrial IoT(産業用IoTのための5G)」の内容を紹介する。