【ケース5】誰でもPDMシステムに設計データを登録できるの? : 設計現場のデータ管理を考える(5) (3/3 ページ)
最後に、3D CADとPDMシステムとの連携イメージについて簡単に触れておきます。
例えば、「iCAD SX」とCOLMINA CADデータ管理との連携の場合、iCAD SX上での設計作業が完了したら、メニューから直接COLMINA CADデータ管理にアクセスし、初回の3D CADデータを登録することが可能です。ちなみに、COLMINA CADデータ管理へのログインは、3D CADデータの登録時に行うこともできますし、あらかじめログインしておいて使うことも可能です。
図4 、図5 は、3D CADデータの登録時にログインを行っているイメージとなります。また、iCAD SXとCOLMINA CADデータ管理との連携だけでなく、例えば「SOLIDWORKS」と「SOLIDWORKS PDM」との連携でも同様に、3D CAD側のメニューから直接PDMシステムを呼び出して、連携利用することができます。
図4 「iCAD SX」のメニューから直接「COLMINA CADデータ管理」を呼び出せる[クリックで拡大]
図5 PDMシステムにログイン(iCAD SXとCOLMINA CADデータ管理の連携)[クリックで拡大]
図6 PDMシステムに3D CADデータを登録したイメージ[クリックで拡大]
次回は、PDMシステムへの3D CADデータ登録の流れと、そこからの共通部品の登録について解説します。お楽しみに! (次回に続く )
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土橋美博 (どばし・よしひろ)
1964年生まれ。25年間、半導体組み立て関連装置メーカーで設計・営業・3次元CAD推進を行う。現在、液晶パネル製造装置を主体に手掛けるプレマテック株式会社で3次元CADを中心としたデジタルプロセスエンジニアリングの構築を推進する。ソリッドワークス・ジャパンユーザーグループ(SWJUG)/SOLIDWORKS User Group Network(SWUGN)のリーダーも務める。
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