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» 2021年11月02日 06時30分 公開

「SOLIDWORKS 2022」は堅実な機能強化に加え、クラウドとの接続価値を提案CADニュース(1/4 ページ)

ソリッドワークス・ジャパンはオンライン記者説明会を開催し、「SOLIDWORKS 2022」の製品概要および新機能を紹介した。SOLIDWORKS 2022では「Work Smarter,Work Faster,Work Together」を開発テーマに、さまざまな機能強化および新機能の追加がなされているという。

[八木沢篤,MONOist]

 ソリッドワークス・ジャパンは2021年10月28日、オンライン記者説明会を開催し、同年12月1日から受注を開始する3D設計開発ソリューション「SOLIDWORKS」の最新バージョン「SOLIDWORKS 2022」の製品概要および新機能を紹介した。

ユーザー要求に応えるSOLIDWORKS 2022の開発テーマ

 SOLIDWORKS 2022では「Work Smarter,Work Faster,Work Together」を開発テーマに、さまざまな機能強化および新機能の追加がなされている他、設計開発環境としてのさらなる安定性やパフォーマンスの向上も図られているという。

オランダのU-Boat Worxが手掛ける個人向け潜水艇「NEMO」をテーマモデルに「SOLIDWORKS 2022」の新機能について説明した オランダのU-Boat Worxが手掛ける個人向け潜水艇「NEMO」をテーマモデルに「SOLIDWORKS 2022」の新機能について説明した[クリックで拡大] 出所:ソリッドワークス・ジャパン

 “Work Smarter”が示す、さらなる効率化の面では、設計者が実際に行いたいと思っている機能をより直感的に実行できるようになった。例えば、使用頻度の高い断面表示の機能においては、これまで円筒面を選択するとその面に接する形で一度断面が切られてしまっていたが、SOLIDWORKS 2022では円筒面を選択すると、自動的に中心線を通る断面が表示される。

 また“Work Faster”が示す、さらなる迅速化の面では、システムとしての安定性やパフォーマンスの向上に加えて、繰り返し行う作業を手数を少なく実行できるなど、使い勝手の面でさらに磨きがかかっているという。

 そして、“Work Together”が示す、協同作業のしやすさの面では、複数チームや組織、会社などを横断したコラボレーション作業を、より活性化させるための仕組みとして、ダッソー・システムズが提供するクラウド基盤「3DEXPERIENCEプラットフォーム」への接続価値を最大限に利用できる機能が、SOLIDWORKS 2022に搭載されている。

 「2021年6月に当社が実施したアンケート調査の中で、『3D CAD選定時に重視する点』について聞いたところ、『計算/処理速度/快適性』『安定性』『使いやすさ』が重視される項目として上位に挙げられた。この結果は、今回の開発テーマにも合致していることから、SOLIDWORKS 2022は多くのお客さまの要望に応えられる仕上がりになっている」(同社 営業技術部 部長の赤代政宏氏)

SOLIDWORKS/3DEXPERIENCE Worksの製品ポートフォリオ

 現在、SOLIDWORKSは、大きく2つの方向性で展開を進めている。1つは従来のデスクトップ設計開発環境としてのSOLIDWORKS。もう1つが、クラウド上の3DEXPERIENCEプラットフォームと連携(接続)することで、ダッソー・システムズが展開する高度なテクノロジーを「ロール」と呼ばれる単位でSOLIDWORKSユーザーに提供し、クラウドの特性を生かしたコラボレーション環境を実現する「3DEXPERIENCE Works」である。

デスクトップ設計開発環境としての「SOLIDWORKS」とクラウドの特性を生かしたコラボレーション環境を実現する「3DEXPERIENCE Works」を展開する デスクトップ設計開発環境としての「SOLIDWORKS」とクラウドの特性を生かしたコラボレーション環境を実現する「3DEXPERIENCE Works」を展開する[クリックで拡大] 出所:ソリッドワークス・ジャパン

 従来のデスクトップ製品、つまり、デスクトップ設計開発環境としてのSOLIDWORKSが展開する、製品設計(デスクトップ版SOLIDWORKS、DraftSight)、電気設計(Electrical)、設計検証(Simulation、Plastics、Flow)、データ管理(PDM)、コミュニケーション(Composer、eDrawings、Visualize)、製造(Inspection、MBD、CAM)に関する製品ポートフォリオそのものについては大きな変更はないが、今回SOLIDWORKS 2022にバージョンアップしたことで、それぞれの製品ごとに機能強化、機能拡張がなされている(詳しくは後述)。

SOLIDWORKSデスクトップ製品のポートフォリオ SOLIDWORKSデスクトップ製品のポートフォリオ[クリックで拡大] 出所:ソリッドワークス・ジャパン

 一方、3DEXPERIENCEプラットフォームとつながる3DEXPERIENCE Works製品ポートフォリオについては、大きく「デザイン/エンジニアリング」「データ管理/ガバナンス」「シミュレーション」の3つのドメインで構成され、それぞれ業務に必要なアプリケーションを1つにまとめたロール単位で機能が提供されている。例えば、デザイン/エンジニアリングのドメインの下に、製品設計ツールのロールとして「3DEXPERIENCE SOLIDWORKS Standard/Professional/Premium」(コネクテッド版SOLIDWORKS)が存在している。ちなみに、SOLIDWORKS 2022となって強化されたデスクトップ版SOLIDWORKSの機能強化内容は、3DEXPERIENCE SOLIDWORKSにも反映されているという。

3DEXPERIENCE Works製品のポートフォリオ 3DEXPERIENCE Works製品のポートフォリオ[クリックで拡大] 出所:ソリッドワークス・ジャパン
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