日本精工は、リニアガイド向けの状態監視、診断アプリケーション「ACOUS NAVI for Linear Guides」の販売を開始した。早い段階で損傷や劣化の予兆を捉えて診断でき、損傷や劣化が進む前に原因究明や対策が可能になる。
日本精工は2022年6月30日、リニアガイド向けの状態監視、診断アプリケーション「ACOUS NAVI(アコースナビ)for Linear Guides」の販売を開始した。2021年4月に発売した軸受向け「ACOUS NAVI for Bearings」、ボールねじ向け「ACOUS NAVI for Ball Screws」に続く新製品となる。
ACOUS NAVIは、機械要素部品の稼働状態を監視するソフトウェアで、パソコンや専用ハードウェアへの組み込みアプリケーションとして提供する。一般的な検知領域より早い段階で損傷や劣化の予兆を捉えて診断できる独自の技術を搭載し、損傷や劣化が進む前に原因究明や対策を講じることが可能だ。
ACOUS NAVI for Linear Guidesは、独自の振動データ処理技術を搭載し、リニアガイドのフレーキングを検知、診断できる。リニアガイドのスライダー近くに取り付けた振動センサーの信号から、リニアガイドの異物侵入などによるフレーキングの発生を検知、診断する。
機械要素部品の損傷や劣化が進行すると、機械設備の異常や故障が発生するため、予知保全のためには損傷や劣化の早期検知が重要になる。同社は長年の研究成果により、軸受、ボールねじ、リニアガイドの損傷や劣化の予兆を捉える独自の振動診断技術を確立しており、幅広い業界で導入されている機械設備の予知保全に貢献する。
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