【総まとめ】3Dモノづくりで絶対に押さえておきたい重要ポイントテルえもんの3Dモノづくり相談所(12)(2/3 ページ)

» 2022年06月13日 07時00分 公開

3D CADデータを作成する際の注意点とコツ

 過去の連載と違い、今回の連載では3D CADで3Dデータを作成する際の実践的な内容についても詳しく解説してきました。

 連載第3回「3D CADで思い描いた形状をうまく作るには?」では、3D CAD初心者の方が直面しがちな、自分の作りたい形状を、どの機能を使って、どういう手順で作ったらよいのか分からない……といったケースに対する筆者の見解を述べました。記事では、3D CADで形状を作るための基本機能の紹介だけでなく、筆者が普段、頭の中で考えていることをひも解きながら、“3D CADで形状を作っていく際のコツ”を伝授しました。

 また、連載第6回「3D CADのサーフェスモデリングの用途がイマイチ分からない……」では、メカ設計における3D CADの一般的なモデリング手法である「ソリッドモデリング」の限界についても触れ、曲線のあるデザイン形状を得意とする「サーフェスモデリング」の基本的な使い方やその用途について詳しく解説しました。

 3D形状を作るだけではなく、設計変更時のエラーの発生原因と対処法について、連載第4回「3D CADで設計変更していたらエラーが発生して先に進めない!?」で説明し、連載第5回「設計変更でエラーが起きにくいモデリング方法とは?」で、設計変更した際にエラーが起きにくいモデリング方法についても紹介しました。

 さらには、自分で作成した3D CADデータの取り扱い方だけでなく、他部門、他社から3D CADデータを受け取った場合の問題についても、連載第7回「受け取った3D CADデータをインポートしたら形状が破損していた……」で解説しました。形状が破損してしまう理由を踏まえながら、問題を回避する方法について紹介するとともに、ソフトウェアの機能に頼るだけでなく、第三者が3D CADデータを受け取った際に困らないよう、モデリング手法や運用方法をあらかじめルール化しておくことの重要性を説きました。

 その1つの例として、連載第8回「思ったようにフィレットがかけられず設計作業が進まない……」では、形状が破損しやすい三角面や微細面をできるだけ生成しないようにするためのフィレットの作成順、その“基本ルール”について紹介しました。

フィレットを作成する順番の違いによる形状違いの例 図3 フィレットを作成する順番の違いによる形状違いの例[クリックで拡大]

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